2019/10/13

JR各社のチケットレス・インターネット予約サービス in 2019

ここ最近,JR各社,特に新幹線関係でチケットレスサービスやICカードの利用,それに関わるインターネット予約サービスが拡大を続けている.

拡大しすぎたせいで知識のアップデートが追いつかず,何か良くわからないことになりつつある.特に関東民の自分からすると,東海道新幹線以西でのそれらの情勢が全く理解できていない.

これまでは長距離の乗車券を買うなら学割を効かせたほうが楽なのでそれらを使う機会もなかったのだが,最早学割も使えない身分になってしまったのでここらで一度整理しておきたい.

Sponsored Link

JR東日本

近年,北陸新幹線や東海道・山陽・九州新幹線など,他社線への直通が多いこと,また三島会社(北・四・九)を中心に関係の深い本州3社へのシステム相乗りが多くなっているのも複雑化の原因の一つ.

ここでは「どこが主として運営しているシステムか」によって分類しつつ,カバーするエリアがどこまでなのかを確認したい.で,まずはJR東日本.

えきねっと

特徴:[インターネット予約][きっぷ発券]
エリア:JR東日本・JR北海道とJR西日本(山陽・北陸新幹線)・JR東海(東海道新幹線)・JR九州(九州新幹線)

王道のインターネット予約サービス.乗車前に切符を受け取る必要があり,チケットレスではない.受け取りはJR東日本管内とJR北海道管内,そしてJR西日本北陸エリア.JR北海道・西日本管内での受け取りの場合,JR東海など一部の他社線の切符を受け取れない制約がある.

えきねっとチケットレスサービス

特徴:[インターネット(スマホ)予約][チケットレス][メール保存]
エリア:中央線特急・常磐線特急・スワローあかぎ/あかぎ・NEX

厳密には「えきねっと」の範疇だけど,普通の予約サービスとは毛色が違うのがえきねっとチケットレスサービス.

インターネットで特急券を予約するが,切符を発券する必要がない.車掌に求められたときに予約確認のメールを見せれば良い.対象となる特急列車は基本的に東京圏起点のSuicaエリア内なので,乗車券もSuicaを使えば良く,他サービスと比べてもかなり身軽に利用できると言える.

モバイルSuica特急券

特徴:[インターネット(スマホ)予約] [チケットレス] [モバイルSuica]
エリア:東北・上越・北陸・秋田・山形・北海道の各新幹線

これは「えきねっと」ではなく「モバイルSuica」の付随サービス.こういう切り分けの下手くそさがJR東日本の良くないところ(これに限らずシステム系が乱立していた時期もあり,その統合もスマートでない).

スマホで予約してチケットレスなのは「えきねっとチケットレスサービス」と同様.違うのは予約したモバイルSuicaをタッチして入場することが必要である点(えきねっとチケットレスは特急券のみのため,乗車券は紙でも良い).

次に挙げる「新幹線IC乗車サービス」に吸収されて2019年度末廃止予定.

新幹線IC乗車サービス

特徴:[インターネット予約] [チケットレス] [Suica・Kitaca・ICOCA]
エリア:東北・上越・北陸・秋田・山形・北海道の各新幹線

モバイルSuica特急券を「えきねっと」に統合し,かつ後述のJR西日本提供「e5489」で予約できるようにした上で,事前登録のSuicaなどを使って利用できるようにしたもの.モバイルSuica特急券を拡張したうえでより一般的な予約システムに吸収した形で,2019年度末から提供予定.多分ダイヤ改正に合わせてくるんじゃないだろうか.

タッチでGo!新幹線

特徴:[初回,券売機にて利用開始登録][チケットレス][交通系IC/モバイルSuica]
エリア:東京~那須塩原(東北新幹線),~上毛高原(上越新幹線),~安中榛名(北陸新幹線)で自由席のみ

普通はSuicaじゃ新幹線に乗れないけど,特定エリアの自由席に限り事前登録したカードなら乗れるよ!というもの.あくまで普通のSuicaがベースにあるからかエリアもSuica関東エリアの端に合わせたものになってると思われる.

JR東海

ようやくJR東日本が終わってここからが東海.東海は割とシンプル.すき.

エクスプレス予約

特徴:[インターネット予約] [チケットレス(一部きっぷ商品有り)] [専用ICカード]
エリア:東海道・山陽新幹線

ビジネスマンに大人気.有料会員制だけど一定程度使う人ならすぐに元が取れるらしい.専用のICカードを使うチケットレスが基本.

スマートEX

特徴:[インターネット予約] [チケットレス] [交通系ICカード]
エリア:東海道・山陽新幹線

エクスプレス予約を無料にし,専用ICカードではなく事前登録の交通系ICカードで乗れるようにしたもの.

JR西日本

JR西日本が提供するシステムは1つだけ,なのだがその1つが複雑……

e5489

特徴:[インターネット予約][きっぷ発券][一部チケットレス(画面保存)]
エリア:JR西日本・JR四国・JR九州・JR東海(新幹線と一部在来線特急)・JR東日本(北陸・上越新幹線および東北新幹線~那須塩原,在来線もそれに近いエリアまで)

エリアが隣接する会社線で広範囲の購入が可能.ただし東海道新幹線の切符は東京圏で受け取れないとか,微妙な制約が多すぎて落とし穴が怖い.

JR九州

JR九州ネット予約

特徴:[インターネット予約][きっぷ発券
エリア:JR九州・JR西日本(山陽新幹線)

かつてJR北海道がそうであったように,健気に自社システムを守るJR九州.でも利便性的にe5489に食われそうな予感が……

おわりに

自分でまとめて概観してようやく全貌が見えてきた感じがする.

JR東日本はえきねっとに集約傾向があって良い.最近特急列車の全車指定席化が進んでいて,それに伴ってチケットレス化が容易になっていることも背景にありそう.今度東海道線の特急に中央線のお下がりが来るらしいので,東海道線もそれに合わせてチケットレスサービスが始まるんじゃないだろうか.

申込みができる列車・エリアで健闘しているのがJR西日本のe5489.北海道を除いた全てのJR旅客各社とエリアを接する西日本ならではか.ただしJR東海エリアの切符はJR東日本管内で受け取れない,それ以外も東日本管内での受け取りは東京都区内および北陸新幹線の各駅のみなど微妙な落とし穴があることに注意.

各所で言われていることだけど,微妙な縄張り主義が残っていて特に受け取り周りに制約があって使いにくい面があるのは何とかしてほしいなあ,と思う.極論,ネット予約できなくても駅の窓口に行けば他社線の乗車券・特急券も取れるわけで,じゃあそのシステム(マルス)をそのままネットに載せてくれよ……って感じ.

あと,JR東日本はやる気があるのはわかるけどシステム乱発しすぎなので統一してくれるとありがたく……

0 件のコメント:

コメントを投稿