2019/06/10

【レビュー】Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)で撮った感想 ─SEL50F18Fと比較して─

2本目のZEISSレンズ,今ここに.

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2代目標準レンズとして

標準レンズの消失

遡ること数ヶ月,2019年2月下旬.Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)が手元にやってきた.

フルサイズに憧れてα7IIを買った時,同時に揃えたレンズは同じく標準レンズにして,純正無印レンズのSEL50F18Fだった.後に広角が欲しくなり1本目のZEISSレンズ,Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA(SEL35F28Z)を購入し,更に中望遠の圧縮気味の構図に憧れてSIGMA 70mm MACROを購入.

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ここに広角でZEISSのSEL35F28Z,中望遠&マクロのSIGMA70mmというパンチの効いた2本に挟まれ,純正だが安い撒き餌レンズ故の性能の見劣り,そして画角が中途半端に感じられ,SEL50F18Fは急激に出番を減らし,ついに売却へ.

アンカーとしての標準レンズ

そこでレンズは再び2本体制へ.

しかし人間不思議なもので,いざ売却してみると「SEL35F28Zよりもう少し寄りたい」と思ったり,SIGMA70mmの非純正故のAFの遅さが気になってきたりする.

画角的にも先代・α6000+SIGMA 30mm F2.8以来,標準域のレンズしかない時代が続いていた.それ故の安心感というのもあるし,「やっぱ標準は持つべきだな」ということで購入へ踏み切った.

そういうわけで,フルサイズシステムとしては2代目の標準レンズになる.そこで初代標準レンズ・SEL50F18Fとの比較をしながらSEL55F18Zと歩いた数ヶ月を振り返ってみたい.

SEL55F18Zの好きなところ ─SEL50F18Fと比較して─

ZEISSの色

SEL35F28Zのときも思ったけれど,撮ってまずハッとさせられるのがその発色の綺麗さ.最近でこそ現像に少しずつこだわりが出て色を調整することも増えてきたけど,思わず撮って出しでそのままにしてしまいたくなる(そして実際に色味はいじらないこともある)ような発色をしている.

絞り開放(F1.8)の“硬さ”

↑の風鈴はSEL50F18Fの作例にして,α7IIのデビュー戦でもあった.

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SEL50F18Fは無印の撒き餌レンズでありながら,開放F値は1.8ということもありボケ感を楽しめるレンズだった.

一方,特に開放時のピント面の薄さがひっじょーにシビアで,極一点が綺麗に解像するものの他が破綻する扱いの難しいレンズでもあった.

その点SEL55F18Zがすごいと思うのは,開放で撮ってもピントを合わせたところ以外も破綻せず,それでいて適度にボケているところ.そのバランスの良さもあって安心して開放で撮れる.

空気感

そして恐らく色味の良さとボケ感のバランスの良さが相まって,写真なのに感じることのできる空気感が好き.

この空気感だけはSEL50F18Fでは出せなかったよなあ,と撮りながらよく思う.

AFの速さ・正確さ

SEL50F18Fの限界を最も感じるところはAFだった.

行って帰って,ようやくピントが合うくらいの感覚.それでいてピント面が薄いのでDMFで更に追い込まないとちょっと厳しい,そんな感じ.体感的には非純正のSIGMAレンズでもいい勝負になってしまうくらいのAF感.

その点SEL55F18ZはまずAFの食いつきが1段,2段素早い.もちろんその後DMFで更にピントを追い込むことはするけど,最悪AFに頼ってもいいかなと思えるレベルの正確さはある.

SEL50F18Fを使っていた頃と比べると歩留まりはだいぶ上がったと思うし,撮っていてストレスがないところが好き.

SEL55F18Zの惜しいところ ─SEL50F18Fと比較して─

寄れない

ほんと,この一点に尽きる.

SEL50F18Fの最短撮影距離が45cm.それでも当時「思った以上に寄れないな」と思った記憶があるが,SEL55F18Zに至っては50cmだからSEL50F18Fよりも寄れない.

もちろん,5cmというのは身体を少し動かせば埋まる距離なので,SEL50F18Fと比較して,という観点から言えばそこまで惜しいわけではない,が,ただただ両レンズとも寄れないという悲しい現実がそこにあるだけ.

寄れないことで実用上そこまで困るか,というとそこまでではない.確かに「あ,寄りすぎたか(ピント合わない)」ということは今でも結構ある.ただ,それがクリティカルに効いてくることはまず無いかな,と思う.

最短撮影距離50cmというのは確かにやや長い.もう少し寄りたいと思うこともある.ただそれも本当に「もう少し」で,それ以上を求めるならそこはマクロレンズの出番になるんだと思う.だから悪い点というより,もう一声ほしかった,という意味で「惜しい」が一番感覚に近い.

おわりに ─SEL55F18Zと歩いて─

「SEL55F18Zは安い」という言説の意味がわかった.

実売が8万強,キャッシュバックキャンペーンのときに買ってもせいぜい8万弱だから,決して安い金額ではない.一般的な尺度から言うと.

だからこそα7IIを買った時には,数多ある「SEL55F18Zはいいぞ」の声を無視してSEL50F18Fを買った.

しかし今,レンズ沼にどっぷり浸かりつつある今思うのは,そこで言わんとしている「安い」とはすなわち,「この描写で8万は安い」なんだと思う.尤もレンズ沼患者たちは金銭感覚がぶっ壊れているのでナチュラルに8万は端金だと思っている説もあるけど.

この界隈での「安い」ほど信頼できないものはないから,カメラ初心者に言うとしたら「8万出せるならこのレンズ買え」が一番適切な気がしている.同じクラスのFE単焦点だとSEL35F28Zがあるし,あれもとてもいいレンズだったけど,使ってみての描写の衝撃というのは間違いなくSEL55F18Zが上だった.その衝撃たるや,α6000時代に初の追加レンズにSIGMA30mmF2.8DNを買った時以来だと思う.あれもいいレンズだった……

本当にいいレンズなので,α7IIIを買う予算があるならα7IIとこのレンズに使ったほうがいい気さえする.いや,でもα7IIIもほしいんだよね……バッテリー……スティック……

一応防塵防滴に配慮しているSONYのフルサイズシリーズのスペックを最大限活かすため,そして万が一指で触れてしまうときのことを考えてプロテクタは撥水・撥油のにしてある.すごく便利.

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