2019/02/20

学部生の知らない文系大学院生の世界

大学院に入って早2年が経ち,気づいたら修了間近になっている.大学院に入ってから他大学も含めて学部生の人たちと話す機会が何度かあって,「大学院ってどんな感じなんですか?」と割と頻繁に聞かれた. 思えば自分も学部生の頃は院生がどんな感じか想像がついていなかったし,特に文系分野の大学院生は理系と比べるとレアっぽいので,これを機会に少し整理してみたい.

大学院の授業

聞かれる頻度No.1がこれ.「大学院の授業ってどんな感じなんですか?」ということについて.

大学や専攻によって違ってくるとは思うが,自分のところの場合は講義とゼミがあるという意味では学部と大差ない.

ただ,講義の内容が輪読やら論文を読んでの発表やら,学部生が想像するゼミに近いような気もする.

読む教科書や論文は,学部の講義では先生がレジュメに取り上げるようなもの.その原典を実際に読んで見る,というパターンが多い.

ゼミナールの方は先生によってだいぶ違いがあると思うが,基本的には学部ゼミを踏襲していると思う.やや発表に対するツッコミがシビアになったような気もする.あと,やる内容や方向性については学部生の頃より自主性が求められるかな,と.

講義もゼミも,学部のゼミスタイルが多いので,週何回もゼミがある感じと説明するとだいたいわかってもらえるような気がする.

院生のバイト

大学院の授業スタイルについて説明すると,ゼミスタイルが週に何度もある,ということは当然学部生より忙しくなってバイトとかできないのでは?という質問がだいたい飛んでくる.

確かに学部の頃よりは忙しくなった.授業のコマ自体は少なくなったが,一つ一つの課題の重さが重くなったので,空き時間の割に忙しさがじわじわある感じ. とは言ってもアルバイトができないほどではない,というのが忙しさの実態で,それに加えて院生は大学でアルバイトができる.

学部に入学してすぐの頃,明らかに教員や職員ではない奴が授業の手伝いをしているが一体何者だ!?と不思議に思っていたのだが,あれは大学院生である. やることと言えば講義中の補助やら講義後の提出物の整理とか,まあ所謂簡単なお仕事.

その他にも大学がやるイベントの手伝いやら留学生の相手やら,色々仕事が転がり込んでくる. 一つ一つの拘束時間が長いわけではないが,こまい仕事を色々やっていると意外とバカにならない収入になったりする.そして仕事の割に時給が良い.これを勝手にキャッシュバックと呼んでいる.

出処は税金(運営費交付金)と他の学生の学費.すまんな.

院生の部屋

理系の学生は研究室に入り浸って云々~とよく言うが,文系学部生はそういうのがない.研究室とは即ち教授のオフィスでしかない. しかし,院生になってから,うちの大学では院生用の自習室があってそこにデスクをひとつ与えられる.

これが何かと便利で,荷物をほっぽり出して学食にいったり,電気ケトルを持ち込んでコーヒーを飲める体制を整えたりできる. これが何かと便利で,キャンパスにいる間のQOLが地味に上がっていてうれしい.

院生の就活

結論から言うと,一般論として言えば修士をとって有利になるわけではないが,目立って不利になるわけではなさそうという感じ.ちなみにこれは社会科学系の話で,文学とかは知らない. 先輩や同期の動向を見てもみんななんやかんや就職を決めていってるなあという印象.

マスターが特に評価される企業は少ないとは言え,目立って不利になるわけでもなさそう. ただ,修士以上をどちらかというと積極的に採る企業は大企業に多いので,油断すると強制的に大手病にかかるのはちょっと怖い.

就活については別にまとめてある.

(いわゆる)文系大学院生 とかいう就活でのエンカウント率が異常に低い属性を持つ自分の就職活動を振り返り,得た知見を共有し,一般的に茨の道と言われる文系大学院生の就活の役に立てばと思いこの記事を書く. 基本スペック まずは往年の某匿名掲示板にありがちなスペックから. ...

おわりに

一度でもレポート書くの楽しい!とか卒論楽しい!と思った人は大学院進学もありなんじゃないかなと思う.そういう人にとっては楽しいぞ,大学院.

就職後も何らかの形で研究に関わっていければ,と思うのだが果たしてどうなることやら.

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