【2018/01/01】
2013年の春に横浜に越してきて,帰省していた15年,17年を除いて横浜で迎える3回目の年越し.
今年のテーマは横浜である.横浜にいるのが確定している最後の1年,それが2018年(厳密には年度だが).就職活動の結果次第で,来年度以降の住処は変わる.だから今年1年は横浜を色々見て回ろうと考えている.そういうわけで,引っ越して以来初詣は鹿島神宮(茨城県)だったのだが,今年は趣向をかえて横浜の神社へ.
ただの寒村だった横浜は開港がきっかけで重要都市にのし上がった,まさにシンデレラ.逆に言えば明治期より前の歴史からは取り残されているわけで,横浜には歴史のある寺社はあまりない.神奈川で初詣と言えば川崎大師,となるのはそういう事情がある.
そんな中敢えて横浜にこだわるならば,唯一初詣の候補になるのが伊勢山皇大神宮である.
……であったのだが,冬休みに入ってから10時間寝る癖がついてしまい起きたら午前中が終わりかけていて,朝飯兼昼飯を食べて伊勢山皇大神宮へ行ったら大行列ができていた.Twitterで検索したら「2時間待ちらしい」なんて出てきて,さして信心深いわけでもない私はさっさと列を抜けて桜木町へと引き返した.
Utulensとみなとみらい歩き
カメラが趣味だから,今年1年横浜を見て回るにあたっては横浜の写真をいっぱい撮ろう.そう思って年末に購入したUtulensをつけたα7IIを持ってきていて,元日の伊勢山皇大神宮の様子でも撮ろうと思っていたのだがこんな結果に.
わざわざ元日に外に出てきて,カメラまで持っているのに何も撮らずに帰るのもなんだかなあ,ましてやニューカマーのUtulensを持っているわけだし.そう思って,芸がないと思いながら桜木町からみなとみらい方面へ歩くことにした.
日本丸

記念すべきUtulensでの初ショットは,思考停止して向かったランドマークタワーへの通路から撮った日本丸.そういえば写ルンですってこんな写りだったと,遠い日を思い返した.
Utulensは写ルンですの写りを楽しめるのが良いわけだから,明るさ以外は基本的にいじらないようにしている.

なんとなくランドマークタワーへ向かったのはいいが,その先に進んでも特になにもないので,マックでポテトをつまんだあと日本丸へ引き返してみた.
Utulensは絞り優先モードかマニュアルモードで,と書かれていたので絞り優先モードを使っていたのだが,暗すぎて話にならない.よく見たらシャッタースピードが1/1000とかになっている.
オールドレンズ使用時に絞り優先を使うのは,カメラ側が露出を考えて自分でSSを決めてくれるからという理由のはずなのだが,どう考えてもうまくいっていない.明るさの問題なのでrawで撮ってあとで補正すればいいという話ではあるのだが,いかんせん撮る時に暗くて見えにくいので邪道っぽいがシャッタースピード優先モードにして撮った.
日本丸周辺はやたらと外国人観光客が.正月早々YOUは何しに横浜へ……
周辺減光がすごいので,思い切って日の丸構図にすると被写体が強調されて面白いかも.
何を撮ってもその周辺減光と独特の色合いで写ルンですっぽく写るのが面白い.レンズはF16固定のパンフォーカスなので,手軽にパシャパシャ撮れるのも良い.
汽車道を歩く
日本丸のほうは外国人ばかりだったが,汽車道のほうは一転日本人がたくさん.ワールドポーターズに買い物に行く人が多いようである.
思いっきり逆光にしてみるとすごい色になった.
汽車道と言えば橋梁.
α6000時代のSIGMAの30mmといい,α7IIに乗り換えてからの撒き餌の50mmといい,標準域の単焦点ばかり使うことが多いこの1年だったが,広角よりの32mmというのもなかなか手軽に撮れて良い.標準レンズは目に見える範囲がそのまま写るというけれど,こうして見てみると標準レンズは視界よりやや狭いようにも感じる.
ナビオス横浜と,その先に見える赤レンガ倉庫と.ナビオス横浜ってホテルだったんだね.実は知らなかった.
万国橋交差点.
赤レンガ倉庫
ここまで来たらやはり赤レンガ倉庫に寄るしかないな,と.
この後,大桟橋に行こうと思っていたのだが,日が傾いてきてたちまちシャッタースピードが稼げなくなってきたのでこの日は赤レンガ倉庫で打ち切りに.大桟橋は後日,中華街と合わせて行けば良いかなと思っている.
この日がUtulens初出動となったわけだが,何より手軽に撮れるのが良い.これまでは絞り決めて,DMFでピント合わせて……とやっていたので,人が多いところでは邪魔になりそうだし,ここは撮らなくていっか……ということが多々あった.Utulensではそういうのはいらない.構えて撮る.それだけ.
周辺減光がすごいレンズだからこそ,オーソドックスに日の丸構図にするのも悪くないなと思える.減光がむしろ対象を引き立たせてくれるからだ.
そして何より色合い.小学生の頃使った写ルンですもこんな写り方したなあと懐かしく思える.
横浜とみなとみらい
そんなこんなで,2018年はみなとみらいから始まった.
最近,みなとみらいとは何かを考える.
横浜市民と話す時,「横浜って意外と観光地ないよね」みたいな話になる.強いて言うなら中華街か.よそから来る人を案内する時,少し足を伸ばして鎌倉や江ノ島に行くほうがやりやすい,そう思う横浜市民は多い.それを他所の人に言うと,「みなとみらいがあるじゃん」と言う.
個人的には,「みなとみらいは何もない」.強いて言うならショッピングができる.でもそれだけ.ショッピングするなら東京でもできる.それなのに,みなとみらいは今日も観光客を引き寄せている.
横浜にきてもうすぐ満5年.にも関わらずみなとみらいの魅力は未だに見えてこない.本当,みなとみらいって何なんだろうか.
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