目覚め
パチリ.目が覚める.不思議なほどに頭がクリアだ.飛行機の中で微睡んで目覚めたら「ここはどこだ」なんて一瞬錯乱したが,今回はそんなこともなくクリアな思考だ.
時計を見ると台湾時間で7時頃.壁が薄いっぽいしアラームも何もかけなかったのだが,3時頃寝たのにちゃんと目が覚めるのは幸先が良い.日本で,というか家で同じことをやったら12時まで目が覚めていないだろう.それだけ緊張しているとも言えるかもしれないが.
というわけで初海外,初台湾1日目の朝はここ,品格子旅店3S(Inn Cube 3S)で迎えた.
先にこのホテルについて言うと,部屋が狭いのはまあ予想通り.個人的には便所と洗面所とシャワーが共用なのが痛かったかな.と.特にシャワー室がやや水浸し感……
とは言っても値段は破格だし,台北駅からのアクセスも旅行.桃園空港に深夜について,ホテルは仮眠するだけ!ということなら良い選択肢だとは思う.
……が,帰ってきた今「次同じ飛行機で台北にいくならここに泊まる?」と聞かれると「桃園空港のベンチで寝るかな」となる.早くも台湾に慣れてしまったようだ.
朝食
さて,まずは朝飯だ.不規則な睡眠と深夜の活動で体内のバランスが崩れたのかあまりお腹は空いていないが,何かお腹に入れておいたほうが良さそうだし,せっかく台湾まで来たので何か食べたい.サクッと食べられるものを探そう,と秋葉原の有隣堂で購入した「地球の歩き方」を探してふと気づく.買ったけど持ってくるの忘れました.
なんという金ドブ.
しゃーないのでスマホをポチポチして台北駅周辺で良さげな朝飯を探す.そして見つけたのは老蔡水煎包(Lao Cai Shui Jian Bao)というお店.
小さい肉まんを売っているお店らしい.場所も数ブロック先という近さ.レッツゴー.
本ブログ初公開,日中の台北の街並みである.
着いた時は夜中で暗かったし疲れていて周りを見渡す余裕もなかったのだが,面白い街並みだ.特徴的なのはビルにくっついている看板の多さと,建物と歩道が一体化してガードがあるのが当たり前になっていることだろうが.雨が多い台北ならではの設計かもしれない.
そんなこんなで歩いていると程なく老蔡水煎包に到着.小さい肉まんのようなものを売っているお店らしい.
英語付のメニュー表があったのでそれを使ってなんとか注文.個人的には朝といえばコーヒーなのだが,コーヒーはないようなのでBlackTeaというのを頼んでおいた.多分ストレートティーみたいなもんだろ.
まずブラックティーのほうだが,おばちゃん入れすぎやろ.ちなみにこれで15元.日本円で60円くらい.食べ物の物価が安いとは聞いていたが,ここまで安いとは……
こぼさないように気をつけて飲んで見る.………!!?!?甘いぞこれ!そういや台湾のお茶は砂糖入りが標準なんだっけか,といつかどこかで聞いた知識が蘇ってきた.ブラックティーだから苦いと思っていたが完全に裏切られた.マックスコーヒー並の甘さだ.
肉まんのほうも1つ15元.やはり安い.小さいのでもっとたくさん買っておけばよかったなあと後悔.今度また台北にいくことがあればぜひ他の種類も食べてみたい.
悠遊卡

腹ごしらえをしたらさっそく観光へと繰り出す.1日目の今日は台北市内を観光する.
景色は確かに異国だ.異国なのだが,当然のようにファミマやセブンイレブンが鎮座しているのがシュールで笑える.

すごい.どこを撮っても絵になる.……と思うのは台湾人じゃないからだろう.東京のなんでもないところで写真を撮っている外国人観光客を見て何が面白いのかと思っていたが,自分がその立場になるとはねえ.

ちょっと怪しげな路地.「理髪」は床屋のことかな?という感じで何となく意味がつかめる.漢字文化圏バンザイ.
今日はまず中正紀念堂(Zhōngzhèng Jìniàntáng)へ向かう.ここ台北車站からMRT(ざっくり言って地下鉄)に乗るのだが,まずは悠遊卡(Yōuyóukǎ;英語名Easy card)というこれまたざっくり言うとSuicaみたいなものを手に入れるのが良い.
早速EasyCard販売機を探すのだが,どうも見つからない.思うにこの台北車站はすごくデカイので改札口も沢山あるのだろう.そして今いる改札口付近には券売機がないに違いない.この仮説が正しいとすると,困ったことになる.「前提知識無しに,東京駅丸の内南口から日本橋口まで改札内に入らず移動しろ」並の高難易度のクエストである.改札内を通っていいならまだしも,改札外だけを通って別の改札口に行くのは難しい.ましてや外国で,だ.新宿でもやりたくないのに.
さてどうするか.15秒くらい迷って,桃園捷運(Táoyuán Jiéyùn)の改札口を目指すことにした.この桃園捷運は桃園空港への新アクセス手段として知られるが,実は台北市内のMRTとは別の会社が運営しており,改札口も少し離れたところにある.少し歩く必要はあるが,看板を探せば容易に改札口への行き方を見つけることができる.しかも空港アクセス鉄道なんだからEasyCardくらい当然売ってるだろ.
思惑通り桃園捷運の台北車站改札口でEasyCard発売機を発見し,無事に購入.台湾は交通機関の運賃も安いのでそんなに大量にチャージをする必要はない.
後で聞いたところによるとこのEasyCard,券売機だけでなく窓口でも普通に買えるらしいので無駄足と言えば無駄足だった.ただ,券売機で買った感じだとEasyCardにはいくつか種類があるらしく,窓口で買うとその辺のコミュニケーションが面倒かもしれない.台北捷運の改札口でEasyCard販売機を発見できなかったときの最終手段として桃園捷運の改札口という選択肢もある,ということで一つ覚えていただければ,と.
気を取り直して中正紀念堂最寄り駅の中正紀念堂站(そのまんまやんけ……)へ向かうべく,台北捷運の淡水信義線(Tansui-Xinyi Line),通称「レッドライン」に乗るべく改札口を目指す.途中,台湾国鉄の改札口も発見.東京ではだいぶ減ってきたパタパタ式の案内板が現役だった.
無事,淡水信義線のホームに到着.最近流行りの駅ナンバリングも完備.
こうして見てみると看板を見れば日本語の漢字とはちょっと違うけど,だいたい意味は通じるのでそこまで緊張する必要ないなあ,とようやく気が抜けた.
地下鉄自体も,EasyCardさえ手に入れてしまえばあとは東京の電車と同じように乗れる.唯一気をつけなければならないのは改札内は飲食完全禁止,ということくらいだろうか.
どうでもいいが後ろの広告映像から溢れ出すNEXONの3D映像感は何なんだ(元メイプルプレイヤー並の感想).
車内,ドア上の路線図.日本とほとんど変わらないね.
何事もなく無事に中正紀念堂站へ.出口の案内もしっかりしているのですんなりと中正紀念堂へ向かうことができた.
つづく.
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