2017/12/01

【台湾旅#03】台北深夜彷徨

高額紙幣

時刻は台湾時間でさえ既に1時を回っている.日本時間だと2時とかだ.さすがに眠い.

これが,これがもし羽田空港であったなら.迷わず空港のベンチか床で寝ることを選んだだろう.しかしここは異国,台湾の桃園空港である.比較的治安は良好とは聞いているがどこまで信用していいものかわからない.朝目が覚めたら身ぐるみ剥がされている可能性だって否定できない.なんという羅生門.

そこで今回は前もって台北市内のホテルを予約しているので,早速台北市内に向かわなければならない.

何はともあれまずは両替.台湾は物価も安いしそんなに両替しなくてもいいかなあ……と思いつつ,途中でなくなって銀行を探したりするのも面倒なので余裕をもって2万円をニュー台湾ドルに替えた.なんかWiiのゲームソフトみたいな通貨だ.

Bus to Cityの案内に従って進む.

問題なくバスのりばに着いたのでチケットを買う.まず券売機を発見したので札を突っ込んでみたのだが読み込めない.1000元(ニュー台湾ドルといちいち書くのが面倒なので以降元表記で統一)という高額紙幣は読み込めないらしい.ならばと小銭を漁るも微妙に足りない.なんだこれは.空港で両替したての人とか多いだろうし1000元札使わせてくれたっていいじゃん……

しゃーないので窓口へ.「台北市に行きたいんだけど……」と言ったら「片道券は券売機で買え」と言われた.なんだこれは.眠気でつらいし思いの丈を英語でぶちまけるのもエネルギーを使うので「OK」とだけ言って退散(ヘタレ).

クソクソクソ!もう日本時間2時だぞ!早く寝たいんだよ!と謎の焦燥感に駆られながら次なる策を考えていると両替機らしきものを発見.やればできるじゃん.

前の中国人が両替しているのでそれが終わるのを待ち,さあ自分の番だということで1000元札を突っ込もうとしたところその中国人らしき人に「NONONO!」と言われる.何がNOやねん,こちとらはよ小銭を手に入れて寝たいんじゃ!!!!!!と思いながらその人が伝えたいことを察するに,どうやらここで1000元を突っ込むと全て50元のコインになるらしい.現にその中国人は大量の小銭を持っていた.なんだこれは.適当に100元札混ぜたりできんのかいな!ということで,小銭塗れになったその人の屍を越えてコンビニへと向かった.

考えてみれば日本で1万円札が使えなくて崩したい!となればコンビニでなんか買うという選択肢はすぐ出てくるはずなのだが,ここが異国の地であるから常識が全く通用しないように思い込んでいた.しかし異国とは言っても普通に通貨が流通していて,普通にコンビニがあるのである.そこは日本の常識通りでよかった.ということで,コンビニでお茶を1本,1000元札で購入.瞬速で100元札と小銭を手に入れた.実はここまででもう30分近くロスしている.もし台湾で両替直後の高額紙幣に困ったら,両替機を探したり窓口でチケットを買おうとはせず,さっさとコンビニでお茶を買うことをオススメする.

ようやく小銭を手に入れた状態でたどり着いた券売機で,今度は白タクのおっさんに捕まる.そこでチケット買えば何の問題もなく台北に行けるってのに,邪魔しないで欲しい.最初は台湾語で何か言っていたので「Sorry, I cannot understand Taiwanese...」と言ったら英語に切り替えて料金を説明しだしたので参った.結局「No, thank you.」でお引き取り頂いた.

……お引き取り頂いたのだが,今度は後ろに並ぶ中国人の家族連れをターゲットにしだしたらしく,何かまくし立てている.そのうち会話が英語になったので聞き耳を立てていると(中国語と台湾語って互換性ないのか?その辺がよくわからない),タクシーのおっさんが「4人で1000元」と言っているところ,家族連れの中で一番権力を持っているであろう,母親らしきおばさんが「500元」と言い出した.すげえ,これが値切りか.はじめて実際の場面を目撃したので感動した.真顔で50%オフをふっかけるその精神.すげえ.

タクシーのおっちゃんが「900元」「800元」と逆オークションのごとく値下げしていくのだが,おばさんが「500元」で譲らない(笑).結局タクシーのおっちゃんが「ふざけんな,バスじゃねーんだぞ」みたいなことを言って破談になったようである.そりゃそうだ.

おかしい.空港から脱出するだけで1記事できるほどの濃密さ.これが初海外か.とぐったりしながらようやくバスのりばへ.空港からは國光(Kuo-Kuang)客運のバスで台北市街へと向かう.

台北の交通網の進化の速度は目覚ましく,つい1年前の旅行記の内容が全く通用していなくなったりする.つい最近までは桃園空港アクセスといえばバスしかなかったのだが,最近ではMRT(Mass Rapid Transit.要は地下鉄みたいな.)の路線も桃園空港まで伸びている.

ところがこのMRT,残念ながら24時間営業ではないので,深夜帯は國光客運のバスにアクセスを依存することになる.そしてこのバスも,つい最近の旅行記に「深夜は本数が少なく行列ができることも!」なんて書いてあってビビっていたのだが,最近深夜帯も増発されるようになったらしく,3時くらいまでは10分間隔くらいで走っている.小銭騒動でタイムロスしているうちに多くの客が台北に向かったということもありうるが,それを含めて考えても深夜帯のアクセスはだいぶ充実してきたようだ.本当に進化の速度が半端じゃ無いので,正確な情報は公式HPで確認したほうが良いだろう.中国語がわからなくても漢字の雰囲気でなんとなくどうにかなるぞ.

そういうわけですぐにやってきた國光客運のバスに乗り込み,ようやく一息つく.疲れた.旅行1日目を終えた気分にすらなるのだが,よく考えたら台北市街地にすらたどり着いていない.

こんな勢いで生きて日本に帰れるのか.そんなことを考えながらバスに揺られ,深夜の台湾を一路台北へ.

ついに着いた.台北だ.

さっそくGoogleMapを確認すると,台北車站(英語表記はTaipei Main Station)の東側に降ろされたようである.本日の宿,InnCube 3Sはすぐそこである.

いやしかし,成田でSIMを入手しておいたのは我ながらファインプレーだった.台北駅が思った以上にデカくて,仮にホテルの地図を印刷して持っていったとしても,GoogleMapがなければ多分駅のどこにいるのかわからずに無事死亡していたと思う.

今写真を見返してみるとなにげにスタバが写り込んでいたりする(笑)

着いた.ついに着いた!ここをキャンプ地とする!

ようやくたどり着いた宿,InnCube3S.ベッドしかない狭い部屋だが,パーソナルなスペースに入ると非常に落ち着く.時刻は既に3時近い.つまり日本時間だともう4時になりそう(笑).

あまりの眠気と,そして緊張からくる疲れからか,ベッドに入ってすぐ眠りに落ちた.こんな激動の空港脱出をしてもまだ1日目は本格的に始まってすらいないっていったい……

つづく.

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