2017/11/29

【台湾旅#02】ジェットスター深夜便で台北へ。緊張の台湾入国。

旅立ち

保安検査と出国検査を無事に終え,だいぶ時間の余裕をもって搭乗ゲート前にやってきた.

窓から飛行機を見る.成田空港の運用時間は23時まで.出発便もだいぶ減ってくる時間だ.

ゲート横にはテレビがあって,チャンネルもいじれる.人がまばらなのをいいことにチャンネルをガチャガチャと変えてみたが面白い番組がなく,結局NHKでフィギュアスケートをやっていたのでそれをぼんやりと眺めていた.

搭乗時間が近くなると乗客が集まってくる.見た感じ中国・台湾系の人が多いようである.

いよいよ搭乗.非常口席の乗客は優先搭乗の対象なので,一番乗りでゲートを通過.……したのだが,ランプバスで移動するので一番乗りしても機内に一番乗りできるわけではなかったりする.

いよいよ機内へ.ライトの光が銀色の機体に反射する.1年数カ月ぶり,2回目のジェットスター搭乗だ.

非常口席,通路側.天国か.

シートピッチは何ならレガシーキャリアの通常席より広いんじゃないだろうか.かなりゆったりと足を伸ばせた.

ドアがクローズされ,ゆっくりと機体が動き始める.帰ってきてから調べたところ定刻より15分ほど遅れて動き出したようだ.

空港の東側の駐機場に停まっていたのだが,地上をずいぶんと長いこと滑走し向かった滑走路は16R.日中だとここに離陸待ちの機体が行列を作ったりするのだが,さすがにこの時間は離陸待ちはないらしい.

いよいよ滑走路に入り,エンジンが唸りを上げて一気にスピードを上げる.ふわりと機体が持ち上がって,スルスルと上昇を続ける.


到着後ホテルで休むつもりではあるが,ここで睡眠時間を稼いでおきたい.そう思いながらウトウトしていると水平飛行へ移り,ベルト着用サインが消えた.

順番の前後は忘れたが,早速機内販売と台湾の入国カードの配布がはじまった.こんな夜遅くにガッツリとカレーか何かを食べる奴がいるらしく,スパイシーな香りが機内に充満する.ちょっと腹減ってきた.

入国カードの方はオンラインで提出できるのでそちらを使って自宅で提出済み.カード配布前の放送で「本日の日付は2017/11/10でございます」なんて言っていて,日付が変わってからの到着になるので2017/11/11で提出したんだが大丈夫だろうか,と少しだけ不安になった.結果なんともなかったので10日で書こうが11日で書こうがどちらでも良いらしい.まあ,定刻より早着することもあるだろうし遅延することもあるだろうし,そのあたりは柔軟にやってくれているのだろう.

機内販売とカードの配布が一段落して機内がだいぶ落ち着いてきたので,寝ることにした.飛行機のエンジン特有の何とも言えないゴーという音を聞きながら,すんなりと眠りに落ちていった.

【1日目:2017/11/11】

くぐもった,少しだけ高い音がする.ここはどこだっけか.そうだ,飛行機に乗っているんだった……

ようやく目が覚めた.腕時計を見ると時刻はおよそ1時.この腕時計は電波時計なのだが,台湾の電波は拾えないので日本時間を指したままのはずである.よって台湾時間では日付が変わったか変わっていないかくらいの時間になる.

記憶が正しければ,確か台北・桃園(Taoyuan)国際空港着陸は0時30分が定刻.もうすぐ着くはずだ.

その記憶は正しかったらしく,間もなく機体は高度を下げて行き,建物の光がちらりと見えるとともに台湾の地に降り立った.

「ただいまより全ての電子機器をお使いいただけます」というアナウンスとともにスマホの電源を入れる.一昔前から比べるとだいぶ機内での電子機器の使用は緩和されてきたなあと思う.SIMカードは成田で出発前に台湾のものに挿し替えていたので,電源を入れると中華電信(Chunghwa Telecom)の電波を掴んだ.しかもアンテナピクトを見ると4G+!日本でも掴んだことないのに……

少し早くに着陸したのはいいのだが,使用予定のゲートを他社の機材がまだ埋めているという理由でしばし待たされ,ようやっと動き出してゲートへ.成田では当然のように沖止め(バスで乗り場まで移動するアレ)だったが,桃園ではボーディングブリッジを使えるらしい.日本時間ではすでに1時半ということもあり,睡眠が足りずに眠気がマックスなのでこれはありがたい.

異国

ついにたどり着いた異国の地.

ここから先はありとあらゆる常識が通用しない可能性がある.そう考えるとワクワクすると同時に不安にもなった.まあ,帰ってきた今となってはそこまで緊張する必要なかったわけだが.

とりあえず入国審査(Immigration)へ.多少英語がわかるので少なくとも空港内で困ることはないし,台湾の漢字は日本語のそれとは違うとは言っても何となくその形やコンテクストで意味は理解できる.何の問題もなく入国審査エリアへ到着.

入国審査はCITIZEN(台湾民)とNON-CITIZEN(台湾民以外)ということらしいので,NON-CITIZENの方へ向かう.眠さのあまり脳内でNON-CITIZENを一瞬非国民と訳してとまどった.とりあえず進む.

そこには大量のNON-CITIZEN達が列を成していた.深夜に到着し疲れきった悲しみの果てにこの仕打ち.なんてこった.帰ってから調べたところ我らがジェットスターGK11便が到着する前1時間以内に,チャイナエララインの香港便,キャセイの香港便が相次いで到着しているらしく,結果としてNON-CITIZENコーナーが中国人の長い列に埋め尽くされることになったらしい.

心を無にして待つこと数十分(割としにそう).ついにもうすぐ自分の番,といったところまでやってくる.ここからは集中しなければならない.何故なら台湾語も中国語もわからないので何か指示を受けても理解できないのだ.そのままあたふたして不審に思われて別室に連れて行かれたりすると大変だ.

観察の結果,まず顔写真(目の写真)?を撮るべくカメラみたいなのを見た後,機械に指を載せて指紋を撮るらしい.帰りの飛行機のチケットも見せなければならんようだ.よしOK,学んだ.

ついに自分の番がやってきた.パスポートを渡そうとしてはたと迷う.日本語なら「(よろしく)お願いします~」とか言うところだが,この「よろしくお願いする」というのは「今後の手続きが万事うまくいきますようお願いします」みたいな意味合いが込められていて,場面に応じて意味合いが非常に変わってくるが,その全てを「よろしくお願いします」でカバーする極めてハイコンテクストな言葉だと気づく.実際いかなるシチュエーションにも適用できる「よろしくお願いします」という英語訳・台湾誤訳は難しいのではなかろうか.

などと思考の迷宮に迷い込みかけながら,結果無言でパスポートを渡すことになった.コミュ障っぽい.向こうも向こうで慣れているらしく(パスポート見れば日本人だってわかるし),無言で例のカメラを指差し,機械を指差し,前の人と同じようにやってみるとパスポートが返ってきた.

見ると中華民国のスタンプが捺されている.あ,これでいいのか.

……なんというか,静かな入国だった.

つづく.

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