【17/09/01】
私は庭園が好きだ.
それに気づいたのは金沢・兼六園だったと思う.
いや,確信したのは六義園だったか.
いずれにせよ,昨春に庭園の魅力に気づき,以来岡山・後楽園や浜離宮に行った.
今回訪れたのは新宿御苑.
どこに行ってもキッズが多すぎてうんざりした8月も終わり,彼らが「宿題やったけど家に忘れました」などと見苦しい言い訳をはじめる9月こそ,大学生が遊びに繰り出すにはふさわしい.
なので,初日からどこかに出かけるというのは絶対に決めていたが,天気予報は雨.
多少の雨ならα7IIに乗り換えた今となっては問題ないので,雨が映えるところに行こうと決めた.結果,思いついたのは新宿御苑.多分,というか間違いなく「言の葉の庭」の影響だと思う.
そんなわけで曇り空の横浜を抜け出して,ワクワクしながら新宿御苑前駅の出口から地上に出ると,そこに広がっていたのは夏と秋の中間みたいな青空.おっかしいなあ……
入場券はQRコード.ちなみに入場料は200円.こんなに安いとQRコード対応の改札機の元取れてるのか他人事ながら不安になる.
思えばカメラを買ってはじめて行った庭園は後楽園で,そこではなんとも言えない感覚を味わった.
そして2度目の庭園訪問となる浜離宮では,何とも言えない違和感があった.
そして今回の新宿御苑ではっきりした.庭園を撮るのは難しい.
私は庭園が好きだ.でも,庭園の何が好きなんだ?と自問すると,答えはなかなか返ってこない.
なんとか言語化しようとするなら,多分好きなのは庭園の雰囲気であって,特定のモノではない.だから撮るのが難しい.モノがないから.本当に撮りたいものが雰囲気だから.
「雰囲気」とは何か.特定のモノではなくて,そこにある全てのモノが関わり合う何か.その“何か”を言語化できないから,満足のいく写真が撮れない.
今回も満足のいく自分の好きな庭園的写真は撮れなかったが,その原因をようやく把握できただけでも一つの進歩かな,と.
要は,そこで自分が感じる雰囲気の良さは何から生み出されているのか,それを考えた上で撮らなければいけない,ということだろう.
そうそう,今回唯一の収穫は,何も考えずに撮ったツルボの写真に蜂が写り込んでいたこと.撮っているときはまったく気づかなかった.
中望遠があれば.マクロがあれば.蜂に突き動かされる物欲.
最早言う必要もなさそうだけど,機材はα7II+FE50mmF1.8.最初の新宿御苑の看板の写真だけRX100.
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