2016/12/31

2016年の買い物を振り返る

いよいよ2017年ということで,2016年に買ってよかったものを振り返ってみることにする.

Chromebook flip

一番成功した買い物は何かというと,実はこのChromebook flipなのではないかと思う.
大学に入ってからというものの,持ち運びのできるPCを色々と試してきた.
最初に買ったのは,当時「Ultrabook」と言われていたもの.これは使ってみた結果重すぎるということになった.
次に買った2台はWindowsタブレット.重さは申し分ないのだが,何でもやりたがるWindowsと低スペックマシンというのはやはり相性が悪く,なんとも言えないモッサリ感があってやはりよくなかった.
そんな中で見つけたのがChrome OS.これまで「ネットにつながらないと何もできないOSゥ〜〜?」と思っていたが,Windowsもなんやかんやネットがないとピンボールくらいしかできないわけだし,スマホをドコモの白ロムからSIMフリー機に乗り換えたためテザリングができるようになり,外でも一定のネット環境を用意できるようになったため,ChromeOSに手を出してみることにした.

購入は無難にヨドバシカメラで.選んだのはASUSのChromebook flip
このマシンの最もいいところはその軽さ.1kgを切っているため,ほとんど持ち運んでいるという実感がないくらい.1kgを超えると途端に重く感じるので,この差は大きい.
スペックもまあ申し分なく,普段使いで不満を感じることはない.ふざけた長さのGoogleドキュメントの読み込みでやや時間がかかることがあるくらいだろうか.
メモリに不満がある人は並行輸入品の北米版ならほぼ同価格で4GBモデルを購入することができる.サポートとかが面倒になるが,それを込みで納得するなら北米版という選択もありだと思う.
どちらにせよ,持ち運びパソコンとしてはこのChromebook flipは非常におすすめである.あまりにおすすめすぎてゼミで布教しまくったら教授が買ったレベル.

α6000

SH-07EとLumiaのカメラに納得がいかず,乗り換えたXperiaも思ったより大したことがなかった.
やはりカメラの性能がほしいならカメラを買うべきなのだと思い,高級コンデジの購入を検討したものの結局ミラーレス一眼へ.
ミラーレス一眼の中でも色々と悩んだが,最終的に選んだのはソニーのα6000のパワーズームレンズキット
後に交換用レンズにも手を出しレンズ沼を順調に沈んでいる.

高価な後継機も出てきているが,入門用としてα6000は必要かつ十分なスペックを持っていると思う.
はじめてミラーレスに手を出す人には結構おすすめと言えるのではないだろうか.

GTX1050 Ti

Youtubeで見ているうちにFlightSimulatorXをやりたくなりすぎて無事死亡.
……というわけでやらないやらないと言い続けてきたPCゲーに手を出すべく,手持ちのPCにグラフィックボードをつけることにした.
最強PCにしたいわけではない(し,そもそもCPUが最強でもなんでもない)ので,はじめてのグラボとしてコスパ最強と言われているらしいGTX1050Tiを選択.
初めてだし不安なので,秋葉原のツクモで念のため相談して,手持ちのPCに装着する上で特に問題はないことを確認したうえで購入してみた.
「ふぇぇ……PCのケース開けて部品つけるなんて怖いよう……」と思っていたが,ドライバーでネジ回して蓋開けてグラボ挿すだけだった.
併せて購入したロジクールの操縦桿コントローラーを使い,快適な空の旅を楽しんでいる.

2016年で割りと色々揃った感はあるので,2017年は今年ほどハードな買い物はしないと思うが,まあ物欲というのは恐ろしいもので,来年の今頃にどんな記事を書いているのか,楽しみであると同時に恐ろしくもある.

2016/12/28

α6000 + SIGMA 30mm F2.8 DNで撮ってみた(流鉄編)

【2016/11/29】

珍しく東京都北東部に行ったついでに,少し足を伸ばして千葉県へ.
流鉄流山線沿線をウロウロしてみることにした.

起点は常磐緩行線の馬橋駅.長大編成が止まる常磐線とは対照的に,建物の陰に隠れるようにして小規模なホームがある.
これが流鉄流山線の馬橋駅.

乗り通しても約10分の短い路線.
とりあえず終点の流山駅まで乗り通してみることにする.

首都圏ではもうあまり見られなくなった自動改札のない駅.
短い路線ということもあってか,きっぷを買ったら駅員の確認なくそのまま乗車し,降車時にきっぷを確認するというスタイルらしい.

ちなみにこんな昭和感あふれる改札の真横には某アニメの看板かなにかがあるが……
見なかったことにした(ついでにいうとそのアニメも見てない).

オレンジの列車と,それを模したオレンジの自動販売機.

鰭ヶ崎駅で下車.少し外に出てみる.

空は冬らしいきれいな晴れ.

駅に掲げられている時刻表.ダイヤ改正があったらどうやって書き直すのだろうか,これ……

小金城趾駅でまたまた途中下車.
踏切の黄色が空の青に映える.

駅横の坂川に咲く赤い花を眺めていると,ちょうど赤い車両が通りかかった.

線路際のススキを眺めていると,馬橋まで行った赤い車両が折り返して戻ってきた.

幸谷駅の近くでは早くもクリスマスの装飾が.ハロウィンが終わったと思ったらもうクリスマスか……

幸谷駅から再び列車に乗り込むと,終点馬橋はすぐそこ.

なんというか,こんな感じの冬の晴れた日にぼんやりしたいときにはいい路線だと思った.

2016/12/23

α6000 + SIGMA 30mm F2.8 DNで撮ってみた(国道編)

【2016/11/26】

三渓園でのSIGMA 30mm F2.8 DNの初運用があまりに消化不良に終わったので,少し暖かくなった11月末のある日,再びカメラを携え出かけることにした.
今回の目的地は「国道」

国道ってなんやねん,家の近くか.というわけではなく,「国道」という駅である.
横浜市内にありながら,なかなか異様な雰囲気を醸す駅として有名になっている.

駅のコンコースは高架下の薄暗い通路.最早これはコンコースと呼べるのかさえ怪しいが……

レンズの話でいうと,薄暗い上に手ぶれ補正機構は一切ないが,なかなかはっきりと写すことができた.
f2.8でも手持ちのキットレンズと比べると一段明るい.

改札を通り,ホームに上がる途中から一枚.
壁か屋根にでも問題があるのか,コーンで立ち入りできないようになっているところがあったりして,本当にここは横浜市内の駅なのかと思ってしまう.

鶴見方面ホームを指し示す看板はどことなく国鉄っぽい雰囲気を醸す.
多分,フォントのせいだと思う.

鶴見線の始点,鶴見駅は国道駅の隣駅.
一方の反対側の終点は,鶴見線が多くの枝線をもつこともあって多彩な案内表示になっていた.

京浜工業地帯の工場への通勤者が主な利用者ということもあり,朝晩にかなり偏った列車ダイヤ.


改札外の薄暗さとは対照的に,ホームは高架ということもありとても明るい.
駅のそばは駅名が示すとおり国道があり,車がひっきりなしに走っているのだが,国道駅は非連続な空間かのように人はほとんどいなかった.

やってきた列車でそんな国道駅を離れ,少し電車に揺られると終点鶴見駅.
鶴見線用の連絡改札を通ると,ついさっきまでの静寂が嘘であったかのような日常空間が広がっていた.

2016/12/17

α6000 + SIGMA 30mm F2.8 DNで撮ってみた(三渓園編)

【2016/11/24】

散々騒いで結局SIGMA 30mm f2.8 DNを買ったわけだが,カメラにせよレンズにせよ,買っただけでは意味がなく,実際に何か撮ってみないことには始まらない.
というわけでどこかに何かを撮りに行きたいなあとウズウズしていたのだが,ちょうど先月首都圏で雪が降り,珍しい景色が撮れるかもしれないと思い立って,前からいつか行こうと思っていた三渓園に行くことにした.

家から一歩出たところであまりの寒さにやや後悔しつつ,一路横浜駅へ.
横浜で根岸線に乗り換え根岸まで行き,そこからバスなのだが,このバスもあまり本数が多くなく,しかも凄まじい寒さの外で待っていたのですっかり凍えてしまった.
バスにしばらく乗り,降りたバス停からまたしばらく歩いてようやく三渓園に到着.
しかしなんだ,この本牧一帯というのははっきり言って陸の孤島ですね……

園内をうろつくも,天気や雪から雨に変わりつつあり,防塵防滴対応ではないα6000を抱え,傘で庇いながらの撮影が難しすぎる.
震えながらシャッターを切ったが,微妙にピントズレてますねこれは……
どっちかというと奥のほうにピント合ってる感がある.
とは言っても,これだけ見てもキットレンズよりはくっきりとした写真が撮れるなあと思った.

展望台があると言うので,ぐしゃぐしゃの足元を庇いつつひたすら高台を目指す.
三渓園園内はあまり雪らしい景色は見えなかったが,展望台から見える木や葉には薄っすらと雪が乗って,本牧ふ頭一帯は珍しく冬らしい景色が広がっていた.

今回の教訓は,雪が積もってから撮りに行くのはいいが,降っている途中に撮りに行くのは大変(傘があるので)ということ.
次に,やはり防塵防滴でないカメラをこのような天気で使うには何らかの対策がいるということ.
そして,冬は手が冷えるので手袋が必要ということ.

……レンズの話全然ねえな,これ.

2016/12/12

「キュレーション」って何だ?/“まとめブログ”のつぶしかた

プログラミング関係の徒然ブログになるかと思えば旅行の話題が主になり,かと思えば怒涛のカメラ関連記事の更新が続いているここ最近であるが,世間を賑わすDeNAのキュレーションサービス騒動について色々思うところがあるので,久方ぶりのつぶやき記事と行きたい.
テーマはタイトルの通り,「キュレーション」って何だ?と“まとめブログ”のつぶしかたであり,言うなればこれは両A面シングルのようなものであるが(もしかして死語か?),一応「引用」というひとつのテーマに沿った記事になっている.

「キュレーション」って何だ?

今回の騒動でキュレーションがどうだこうだという報道が飛び交っているわけだが,キュレーションって言うほど認知度高いか?ということで,まずはその基本的概念を簡潔に理解したい.

颯爽と新しいタブを開きGoogleで「キュレーション」と検索.コトバンクにいい感じにまとまっているのでこれを読む.
これを簡単にまとめるとだいたい以下のようになる.

  • おおもとの意味は博物館や図書館の管理人からきている.
  • 彼らは自らの価値判断で作品や図書を収集し,展示する.
  • これをインターネット上のコンテンツで行われているものが,今言われる「キュレーション」.
コトバンク『キュレーション』をもとに作成

インターネットには星の数以上に種々雑多なコンテンツが溢れている.それをキュレーターが何らか特定の観点のもとに収集し,まとめる.
そこに新たな付加価値を生みだすのがキュレーションである.

キュレーションについて簡単に理解した上で今回のDeNAの騒動に関する会見を見ると,大きく3つの問題に分解できることがわかる.
それは,
(1) まとめの作成をDeNA側からライターに依頼していたこと.
(2) (1)においてまとめのガイドラインが詳細に定められていたこと.
(3) (2)のガイドラインにおいて正しい引用がなされないような仕組みが構築されていたこと.

以上の3点である.
これらについてそれぞれ見ていくと,……

まず(1).実はこれは単体ではさほど重大な問題にはならない.
DeNAをはじめとして,各社が提供するのはキュレーションのツーサイド・プラットフォームである.ツーサイド・プラットフォームというのは,簡単に言うと需要側と供給側を結びつける場のことである.
例えばわかりやすい例で言うと,「楽天市場」がある.楽天市場は楽天自身が何かモノを売っているわけではなく,インターネット上でモノを売りたいお店とインターネットでモノを買いたい消費者を結びつけているだけにすぎない.
(1)はつまり,実は一般人が作っているまとめだけではなく,DeNAがライターに依頼して書かせた記事がありました(まあ実態から言えばほぼ素人に任せてたみたいなので広義の一般人にあたると思うが),ということである.

悪意的な見方をすればこれは所謂「やらせ」なのだが,個人的には別にそれ自体が悪とは思わない.
というのも,ツーサイド・プラットフォームビジネスは,需要側と供給側に正の循環を生み出さないと成り立たないからである.
楽天の例に戻るが,早い話,「出店者がほとんどいないショッピングモールで買い物するか?」「消費者のアクセスがほとんどないサイトでモノを売りたいか?」ということである.
要は,需要側・供給側共に,相手方がある程度存在しなければお話にならない.需要があるから供給側が参入し,供給が十分あるから需要側も寄ってくる.その正の循環が必要になる.
よって,プラットフォーム提供開始の初期段階において,運営側が一枚噛んでその正の循環を生み出すための起動力を生み出そうとするのは,戦略としては間違っていない.
まあ「あくまで我々はプラットフォームを提供しているだけですよ」みたいな見せ方をしていたのはやや姑息な気もするが,それ単体ではそこまで問題にはなりそうもない.
というか,もっと悪どいやらせが横行してるメディアがあるでしょ,どことは言わんけど.

次.(2)について.
(1)を受けて外部のライターに記事執筆を依頼していたわけだが,その際に一定のクオリティを維持するためにマニュアルを作りました,ということ.別にこれもそんなに悪いことではない.
何かを依頼する時に「こういう形にしてください」と要件を定める.なんと美しいことか.受託側もそれがないと困る.
糞みたいなボンヤリした要求を突きつけて永遠に完成しないシステム構築をさせる道に突き進むどこかよりは大層マシであると言える.どことは言わんが.
ただし報道を見ると,どうも内容のクオリティを維持するためのガイドラインではなく,後述のように「どうまとめるか」に傾倒したマニュアルであったことは問題だと思う.
少なくとも「肩こりは幽霊のせいかも」みたいな頭のおかしいまとめを生み出さない程度には,内容に関する縛りが必要だったんではなかろうか.

最後に(3).これがかなり重大だった.
そもそも「まとめる」という行為自体に問題はない.……ただそれが,正しく引用されたものならば.

まともにレポートや卒論を書かせる大学に行けば間違いなく口を酸っぱくして教え込まれるのが,レポートや卒論における「引用の仕方」.
出典を明確に示すこと,引用の内容と自分の主張の内容のバランス,引用のスタイルetc……様々あるが,根底にあるのは剽窃はいかんでしょということ.
逆に言えば,正しく引用を行っていれば,その行為には何ら問題はないのである.

ところが,DeNAのマニュアルでは文末を変えて完全な剽窃とは言われないようにしろとか,著作権法のギリギリを突くようなものになっていた.
東洋経済のDeNAリライトマニュアルの巧妙すぎる手法によると,どうも自社の法的責任が問われないようなラインを巧妙に突くような内容になっていたようだが,世間はそれを認めてくれなかったということだ.

ここまで見てきたように,今回のDeNAの一件で本当に問題だったのは,個人的にはその引用の仕方の部分にあると思う.
最初にも書いたとおり,引用さえしっかりして,キュレーター独自の観点を含むのならば,キュレーションは新たな価値を生み出す有用な手段になる.
ただ,地上波でもこの一件が報じられ,上述の(1)から(3)がごちゃ混ぜになったまま「キュレーションはインチキ」みたいな風潮が広がってしまいそうなので,それが今回DeNAの行動の結果生み出された最大の社会的損失なのかなあ,と思う.

“まとめブログ”のつぶしかた

今回の一件,地上波の報道では「キュレーション」ではなく「まとめサイト」というような表現が使われていたように思う.
キュレーションという言葉が一般的に浸透していないという判断からだと思う.

しかし個人的には「まとめサイト」はやや広義な捉え方をなされるべきだと思っている.
キュレーションプラットフォームもまとめサイトなのだが,所謂「まとめブログ」と称される,2chまとめの系譜にあり,2chからの転載を禁じられたサイト群を狭義の「まとめサイト」として,その形態としてブログを利用するものを「まとめブログ」とここでは呼ぶことにしたい.

キュレーションは引用を正しくし,まとめる人独自の観点や考え方が含まれるのであれば新たな価値を生み出す可能性があると述べた.
しかし,多くのまとめブログはそうではない.
というのも,彼らの多くは単一ソースに加齢臭がするAAで適当なコメントをつけているだけ,というスタイルである.
これはそもそもまとめてすらいないし,最後にちょろっと自分のコメントを付けるだけでは正しい引用とはみなされない.ブログではなくTwitterかなにかでやれ,という話である.
ということで「まとめブログ」の多くは著作権法的にアウトなので,然るべきところに通報すれば潰すことが可能である.
……というか,DeNAの一件で所謂「まとめ」(広義のほうだが)に対する世間の目が厳しくなっている今,そのハードルは著しく低くなっているように思う.今目をつけられるとDeNAとゴチャ混ぜてボロクソに叩かれる可能性があるので,積極的な対応を引き出せる可能性は2ヶ月前よりは明らかに高い.
なので,このビッグウェーブに乗ってGoogleに通報してAdsenseを剥がすよう申し入れるとか,ブログサービスに通報するとかすれば,結構簡単に「まとめブログ」は潰せるんじゃないかなあと思う.

キュレーションにしてもまとめサイト(狭義)にしても,正しい引用の仕方を正しく教育されていればこんな悲劇は起こらないと思うのだが,さーてどうしてそんなことになってしまったのか.

2016/12/09

レトレさん,レンズ買う. ─APS-C用Eマウントレンズの今後の希望的観測─

悩んだ結果買ったレンズは

以前,α6000とそのキットレンズ「SELP1650」を携えて都電荒川線を散策し気の向くままに写真を撮り,初めての交換用レンズとしてどのあたりの焦点距離のものを買うべきかということについて考えた.
結果は所謂標準レンズか,そのやや広角寄りでの撮影がどうやら多そうであるということで,その辺一帯の焦点距離のEマウント単焦点レンズをズラッと列挙した.

んで結局何を買ったのかというと,色々考えてSIGMA 30mm F2.8 DN ブラック [ソニー用]をチョイスした.
(※記事執筆時,サイバーマンデーセールの関係だかなんだか知らんが,Amazonでの販売価格が1万円切ってるんですが……)

SIGMA 30mm F2.8 DNを選んだ理由

前回の列挙時,このレンズのいいところは,まあはっきり言って値段だと言った.
このレンズは値段の割にかなり良い写りだという話は聞いていたのだが,初めて買うレンズなのだからもう少し良いお値段するものを選んでもいいかなあとは思った.

ただそれでもこのレンズを選んだのは,現状のAPS-Cサイズ用Eマウントレンズに深くのめり込むことが賢い選択なのか!?という思いからだ.
カメラ購入を振り返って徒然書いたとき,今気になるのは「防塵防滴」だという話をした.
α6000は防塵防滴非対応なので,今すぐにどうこうするつもりは全く無いのだが,今後もしカメラを変えるような機会があれば,防塵防滴は是非気にしたいと考えている.

そこで問題になるのが「Eマウント(APS-C)」というシステムなのである.α6000の後継のα6300/6500は防塵防滴に配慮した構造を謳っていることは上述の記事中でも触れたが,肝心のレンズのほうは,フルサイズ用のEマウントレンズは対応しているものの,APS-Cサイズ用のレンズは対応していないらしい.
そうなると,もし今後α6300/6500に相当するような本体に乗り換える時が来たとしても,手持ちのレンズがAPS-C用のEマウントレンズでは防塵防滴に対応できないことになる.

じゃあフルサイズ用のEマウントレンズ買っとけばええやんというのはその通りなのだが,一般にフルサイズ用のレンズのほうがAPS-C用のレンズより若干大きくなる傾向にある.なので,どうせAPS-Cの本体を使うのであれば,レンズもAPS-C用のほうがいいなあというのが正直なところなのである.

各所で言われるように,最近のソニーのレンズの発売はフルサイズ用に集中し,APS-C用の新レンズはなかなか出てきていない.
しかし,フルサイズ用のレンズラインナップがある程度完成してきた後には,ひょっとするとAPS-C用のレンズがリニューアルされ始めるのではないだろうかと,個人的には希望的観測を持っている.
α6300,6500と立て続けに防塵防滴に配慮したAPS-C機が登場したのであれば,当然それに応じたレンズが出てくるのではないだろうか……という論理である.

とは言ってもフルサイズ用のレンズが揃うまではもう少し時間がかかるであろうし,ソニーが「防塵防滴対応がほしいならフルサイズ用を買え」というスタンスである可能性も否定出来ない.その辺を見極めるまでは,現状のAPS-C用レンズに深くコミットするのはあまる得策とは言えないのではないだろうか……
と,いうわけで今回の選択をした.以上がSIGMA 30mm f2.8 DNを選んだ理由である.

今後の話

このレンズを持ちだして写真を撮ってみた話はまた別途記事にする(多分3記事くらいになる).
レンズの話で言うと,気になっているのは広角ズームのSEL1018.元々景色とかを撮ることが多いので,SELP1650以上の広角の景色も見てみたいというのが大きい.
ただこれも上述のAPS-C用のレンズなので,手を出すとしてもしばらく様子見してからーということになるだろう.どっちにせよお値段がそこそこするのですぐには手を出せないのだが……
この広角ズームというのが私のような考え方をする人間にとってはAPS−C機の弱点になっていて,他の焦点距離帯であれば最悪フルサイズ用レンズを使えばいいという話になるのだが,APS-Cの焦点距離がフルサイズ換算で1.5倍になるという都合上,APS-Cの超広角域はフルサイズ用レンズでは補えないのである.
なので,この焦点距離帯だけでもAPS-C用の防塵防滴対応レンズ作ってくれないかなあというのが本音ではある.

2016/12/01

ミラーレス一眼選びで悩んでいたあの頃の自分に教えたいこと

あの頃のカメラ選び

α6000を買ってから半年ほどが経った.
8月・9月の旅行以来使う機会は多くはないものの,α6000にはかなり満足している.

思い返せば,最初はスマホのカメラに不満を持ってコンデジを買おうとし高級コンデジを買うくらいならミラーレスにすっか!ということでミラーレスを選んだという経緯があってα6000を最終的に選んだ.

α6000以外の選択肢にはオリンパスのOM-D E-M10 mk2やパナソニックのGX7mk2があった.
カメラを選んだあの頃,どんなことに悩みつつ選んだのかを振り返りながら,実際のところ使ってみた今,カメラ選びについてあれこれ考えてみたいと思う.

手ぶれ補正

最大の悩みは手ぶれ補正だった.
α6000いいなあと思いつつなかなか購入に踏みきれなかったのは,α6000にボディ内手ぶれ補正がなかったからだった.
対抗馬のOM-D E-M10 mk2GX7mk2にはボディ内手ぶれ補正があった.
SONYのEマウントレンズの多くには手ブレ補正機構があるので,それを使えば問題ないものの,非純正レンズを使った時の手ぶれ補正を気にしていたのを思い出す.

使ってみた結論から言うと,手ぶれ補正は「あったほうが嬉しい」くらいレベルに過ぎない.
どういうことかというと,手ぶれ補正があっても,ブレるときはブレる!ということだ.
例えば姨捨の夜景を見に行った時.柵に肘を載せ,息を止めて…と色々頑張ったが,完全に手ブレを防ぐことはできなかった.手ぶれ補正があるにも関わらず,である.
手ぶれ補正機構は手ブレを軽減する機能を持つにすぎない.もちろんそれは重要な事で,あったほうが嬉しいのは間違いない.
ただし,それで補えるレベルのブレを超えれば,手ブレ補正機構があってもブレるのである.

結局のところ,ブレが嫌なら三脚を使え!ということである.
当時の私もそうだったのだが,三脚にはなんか抵抗感があるという人は結構いると思う.
三脚を持って旅行に行こうと考えると,まずデカイし,そして重い.三脚はさすがになあ……と思ってしまいがちである.

しかし,三脚を使え!と言ってもぱっと想像するようなふざけた大きさの三脚でなくてもいいのである.
例えばManfrottoのMP3-BKとか.机とかに置いて使えるとても小さい三脚だ.
重さは141gと超軽量.これなら持ち運びに苦労はしない.

そうは言ってもこれじゃ高さが足りんわ!というのであれば,三脚ではないがゴリラポッドがおすすめだ.
これは柵とか手すりに脚を絡み付けるようにしてカメラを固定できるという優れもの.
色々種類があるので,手持ちのカメラの大きさや重さに合わせて選べばいいと思う.これも軽くて持ち運びしやすい.
下のタイムラプスは,歩道橋の柵にゴリラポッドを括りつけ,ダイソーで仕入れたスマホ固定用の部品を取り付けて撮影したものだ.

結論:手ぶれ補正はそこまで気にしなくていい.ゴリラポッド買っとけ,捗るぞ.
……あと,ゴリラポッド携えてもう1回姨捨行きたいです,ということです.

防塵・防滴

逆に当時は気にしていなかったが今かなり気になるのが防塵・防滴
防塵防滴対応のミラーレスというと,フジフイルムのX-T1とかオリンパスのOM-D E-M5あたりが有名.
ただこいつら,高い!
防塵防滴を求めた瞬間,そうでない機種と比べると一回りくらい高くなるような印象.
ちなみにソニーはというと,α6300/6500は「防塵防滴に配慮した設計」というような,親知らず抜歯後の跡に米粒が挟まったようななんとも言えない歯がゆさを感じる微妙な表現.
ついでにレンズのほうも防塵防滴に対応しているのはフルサイズ対応のFEレンズのみらしい……というこれまた微妙な感じ.

当時,防塵・防滴はあまり……というか全く気にしていなかった.
しかし,近場にフラッと出かけるならともかく,遠出の旅行となると天候に合わせて日程を組むとかはほぼ無理.
そうなると旅先で雨に降られたり雪に降られたりすることも当然あり得るわけで,防塵・防滴がないとそういう時にちょっと使いにくいなあと思ってしまう今日このごろである.
また,4年前の自分に言っても絶対信じてもらえないと思うのだが,最近雪景色が結構好きなのだ.
冬場の北国の雰囲気とかも,旅行で行くなら,という但し書き付きで結構好きである.こういうところは当然雪が降っていることが多いわけで,防滴がないとなかなかつらい.

現実的には,レインカバーを買うとか,検索すると腕抜きを使うだのシャワーキャップを使うだの色々対策はあるようだが,どうにもスマートさに欠けるのは否めない.
そもそも外で使うことが多いのに,ちょっと雨に降られたらお陀仏になる可能性があるガジェットってどうよ!?というわけである.

実際,先日関東で雪が降った日,カメラを持って少し出かけてきたのだが,傘を差しながらカメラを構えて……なんてやるのは無謀すぎた.
少なくともレインカバーは手に入れる必要があるなあと思った.まだ探しているところなので,良いのが見つかったらまた別途紹介したいと思う.

センサーサイズ

ミラーレス一眼のセンサーとして主なものはAPS-Cとマイクロフォーサーズである.
ソニーのフルサイズ機もあるのだが,まあ目ん玉飛び出るくらい高いので……
APS-C機を出しているのはソニーとフジフイルム,マイクロフォーサーズ機を出しているのはオリンパスとパナソニック.
同じセンサーサイズでも当然メーカーによって特徴があるわけだが,一般論としてはセンサーサイズは大きい方が良い.
この場合APS-Cのほうがマイクロフォーサーズより良いという話になる.

……が,そんなものはピクセル上の空論にすぎない.
センサーサイズに限った話ではないのだが,カカクコムとかを見るとやれ同じ位置で撮って比較してみたらどうとか,拡大してみたらどうとか,なんやかんやと細かい話をする人がたっくさんいる.
しかし問いたい,お前はピクセル単位に注目するためにカメラを買ったのか,と.
もちろん,大きく引き伸ばして印刷した時に綺麗に見えるかどうかというレベルなら,それをしたい人にとっては重要かもしれない.
しかし,写真を撮ってPCに取り込んで眺めるくらいのゆるい楽しみ方なら,そのレベルの話は心底どうでもいい.
実際のところ,カメラ買って撮影してみて取り込んで「さすがにスマホとは比較にならんなあ」とニヤつく,そういう楽しみ方ならセンサーサイズなんてどうでもいい,ほんと.

レンズラインナップ

買うときはどうでもいいと思っていても,十中八九新しいレンズが欲しくなる.
なので,購入時にも一応レンズラインナップを念頭に置いておくほうが良いと思う.
大事なのは画角と値段.画角はどれだけの範囲を写真に映すかということで,数字で言われてもしっくりこないと思うので,ネットサーフィンでもしていろんな写真を見つつ,自分が撮りたいなあと思う写真がどの画角で撮影されたものかをだいたい把握すればいいと思う.
その上で,買おうとしているカメラに対応するレンズで,その画角のものがどれくらいのお値段がするかを確認する.
自分の欲しいレンズがあったとしても,金銭的な制約で買えないのならそれは存在しないのと同じだからだ.

見た目

なんやかんや重要なのが見た目である.
もちろん,見た目そのものはカメラの機能には直接関わってこない.
ただ,好きな見た目のカメラでないとそもそも持ち歩く気にならない.
いくら高性能なカメラでも,写真を撮りにいかなければ宝の持ち腐れなので,まず「見た目がハマるか」というところは必要条件として非常に重要であると考える.
α6000を買うときに迷ったのはOM-D E-M 10とGX7mk2だったが,前者はデザインが好みでなく却下した.あの判断は正解だったと思う.


総括

もし今ミラーレスを買うならという状況設定を仮定すると,おそらくソニーとフジフイルムの各機種の間で迷うと思う.
当時重要だと思っていた手ぶれ補正がそれほど効かないとなると,デザイン的に好きなソニーとフジフイルムが選択肢に入ってくる.

一番の懸案である防塵防滴対応が明確にうたわれているのはフジフイルムのX-T1.ここは「防塵防滴に配慮」とかいう微妙な表現をするソニーよりは優れる.

一方で,フジフイルムは全体的にレンズが高い.その分いいレンズがたくさんあるわけだが,いかんせん高くてなかなか手が出ない.
レンズまで考えるならソニーなのかなあ,と思う.まあ,ソニーも防塵防滴に配慮しているとされるものは本体もレンズも高いんだが……

……とまあ,買うときに色々あーでもないこーでもないと考えるのもそれはそれで楽しいのだが,買ったらもっと楽しいので,買い物フェーズから撮影フェーズに思い切って踏み込んでしまえばいいと思うよ,というのがあの時の自分に一番言いたいことなのかもしれない.