2016/11/18

Google ChromecastとAmazon Fire Stick TVを買ってみた

きっかけ

PlayStation VRをノーパソの上に置いたから.

なんのことやらという感じだが,詳細はこうだ.
かつてのメインPC(ノート)は,現在のメインPCを購入して以降,テレビへの出力用に使っていた.
ただ,PlayStation VRを購入し,こいつが意外とスペースを食うのである.
体験会のときは全然気にしていなかったのだが,割とコードがごちゃごちゃするし,プロセッサなのか小さな箱状の何かもあるしで置く場所に困った.
故にテレビ横に置いてあったノートパソコンの上に置いた.
つまり,テレビに映像を出力する手段が失われた.
そこで今回の話が始まるわけである.

テレビに映像を出力するガジェットたち

テレビに映像を出力し,かつスペースを食わないガジェットを考えてみる.
まず第一に考えるのがスティックPCだ.

例えばこんなの.
Windows8.1,あるいは10あたりから一時急に流行した.確か去年とかだったと思う.
Windowsが載っているので何でもできる……といいつつ,スペック的に何でもはできない.
なんでもできるプラットフォームを載せつつ,できることは限られるというのがやや中途半端という感じは否めない.

ということで次に考えるのがGoogleのChromecast
基本的にはスマホの画面をテレビに映す,というものらしい.
今度4K対応の新モデルが出るらしいが,テレビが4K対応ではないので,安い旧モデルを購入してみた.

結論.スマホとのペアリングがめんどくせー.
動画再生中にいつの間にやらスマホとChromecastの接続が切れていて一時的に操作不能になっていたりする.
youtubeとかならいいが,ムフフな動画を見てたらどうしてくれるんだ…….まあ一人暮らしなんでどうする必要もないんだが.

んで,Chromecastにイマイチ満足できなかった私が追加で購入したのがAmazonのFire Stick TV
こちらは専用のリモコンがあるだけあって,ペアリングでトラブルが起きることはなく快適に使えている.


私はペアリングという点からFire Stick TVのほうが使いやすいと感じているが,一般論で言えばそれぞれ何ができて,何ができないのかによってどちらを買うか決めるのが筋だと思う.
その点で言うと,FireStickTVにできてChromecastにできないのはAmazonプライムビデオの再生.逆にChromecastにできてFireStickTVにできないのは,スマホやGoogleChromeからの画面のキャスト.
これらの機能のいずれかがクリティカルなのであれば,当然それができるほうを買えばいいと思う.
逆にこれらのことを求めていないなら(例えばNetflixが大画面でみたいとかなら両方ともできる),前述のペアリングの点から言って,個人的にはFireStickTVをおすすめする.

2016/11/07

α6000ユーザーのはじめての交換レンズ選び

以前から何度か触れたように,今年の夏休み前にミラーレス一眼「α6000」を購入した.
夏休みのちょっとしたお出かけ,そして群馬,長野,瀬戸内・九州旅行のときにはかなりの大活躍だった.

そもそも最初はミラーレス一眼ではなく高級コンデジを買おうとしていたという経緯もありミラーレスを買ったとはいえども,
「レンズ交換~~~?そんなの興味ないわ~~~~」
と思っていた.

今思えば壮大な手のひら返しの伏線だった.
何度かの使用を経てレンズ交換したくてしたくてしたくてたまらない,それが今の状態である.


購入しようと考えているのは「単焦点レンズ」.ざっくり言ってしまうとズームができないレンズ.
ズームができないレンズゥ~~~~~~?2016年にもなってなにそれ~~~~~~~などと言ってはいけない.ちなみにこれは数ヶ月前の私である.
ただズーム機能がない無能というわけではない.その分写りがキレイになる,それが単焦点レンズだ(正確に言うと,同じ綺麗さをズームレンズで実現しようとすると凄まじい高さになる).

また,単焦点レンズはズームできないため,自分で動いて最適な構図を実現する必要があり,それが写真の上達につながるという意見もある.
まあとにかく,単焦点レンズがほしいのだ.


「ほしいのだ.」とは言っても,どれを買えばいいのかという話になる.
前述のように単焦点レンズはズームができない.画角という点では融通が利かないので,自分のスタイルに合った画角を見つける必要がある.

そこで先日の都電荒川線散策である.
あれは単純なお出かけではなく,思うままに写真を撮ってどの画角で撮った写真が多いかということを調べようという裏の目的があった.

ということで撮ってきた写真を選別し,Googleフォトに放り込む.
Googleフォトはexif情報も簡単に見ることができるので,撮った写真の画角を洗い出す.

まず,撮った写真全て(連写したものは1つとしてカウント)の画角を書き出してヒストグラムを描くと以下のようになる.
ちなみに,使用したレンズはα6000 パワーズームレンズキット付属のSELP1650である.

16mm & 50mm「圧倒的じゃないか我が軍は」
しかるに,16mmないし50mm近辺のレンズを買えばいいんだな!

と考えるのはちと早い.
実は上のような分布になるのには理由がある.

【16mm】
使用レンズで最も広角の画角.電源をつけたときはこの画角になっていて,とりあえず適当に撮った結果この画角になっていることが結構ある.

【50mm】
使用レンズで最も望遠寄りの画角.とは言っても単に遠くのものを写すためにこの画角を使っているわけではなく,一般に望遠寄り画角のほうがボケやすいので,背景がボケる写真を撮るために近くのものを撮る時もこの画角を使っているのである.
例えば下の写真などがそうである.メインのバラは近づこうと思えば近づける距離にある.むしろボカすためにわざわざ何歩か後ろに下がっているくらいである.

以上のような事情があって,16mmと50mmは自ら望んでその画角を選んでいないというシチュエーションが結構ありそうな感じがする(もちろん選んでいる場合もあるだろうが……).
特に16mm側は,20mm近辺がぽっかり空いているのでその可能性が非常に高い.よって,16mmと50mmを除外した分布を調べてみる.

すると一転,30mm近辺に山がある分布が見えてくる.
α6000はAPS-C機なので,30mmと言えば所謂「標準レンズ」のあたりである.
自分は割と広角寄りが好きだと思っていたのでこの結果は意外だった.まあ,市街地で撮ったからこの結果になっただけで,壮大なパノラマが広がるところとかではまた違った結果になっただろうが……
兎にも角にも,試しに撮りに出てみてよかった.


以上の結果を踏まえて,30mm付近の単焦点レンズを探してみる.

Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA SEL24F18Z

α6000本体より高いぞ.
まあレンズと言ってもピンキリなわけで,高いものがこれくらいするのは当然なのだが(というかもっと高いのもたくさんある),はじめて買うにはちょっと勇気がいるお値段である.
もちろん,値段に見合った素晴らしいレンズであるようだ.

Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA SEL35F28Z

再びカールツァイスレンズ.
価格コムのレビューに貼ってある写真を見たが,風景は広角のほうがいいと思っていたが,この画角でもいい感じに撮れるんだなあ……
……まあ,高くて買えないんですけど.

E 35mm F1.8 OSS SEL35F18

一つ上のと同画角,ツァイスレンズではないがこちらのほうが明るく,ついでに手ぶれ補正もある.
夜景を撮るならこっちのほうがアリなのかもしれない.
標準単焦点の純正レンズということで,はじめての交換レンズとしては王道になるかもしれない.

30mm F1.4 DC DN [ソニー用]

シグマ製レンズ.
F値1.4は今回考えるレンズとしては最も明るいものになるが,SEL35F18との差はわずか0.4で,SELのほうは手ぶれ補正もついている.
このレンズも魅力的ではあるのだが,これを買うならSEL35F18でいいんじゃないかなあと思わなくもない.

FE 28mm F2 SEL28F20

純正フルサイズ対応.もし今後α7を買うことがあるならいい選択肢になるかも.まあ,そんな未来は来る気配もないが……
この画角でF2なら,値段差を考えると後述のシグマレンズのほうがいいような気もする……

30mm F2.8 DN ブラック [ソニー用]

その“後述のシグマレンズ”.
目を引くのはその値段.ダントツで安い.
手ぶれ補正がないのとF値が若干物足りない感はあるが,この値段なら万が一使い勝手が悪くてもそれほどダメージはないという手軽さはある.


と,ここまでめぼしいレンズを列挙したので,この中から選んで購入してみたいと思う.
(購入編に続く)

2016/11/03

都電荒川線散策記

【2016/10/27】

暑かった夏が終わり,ようやく清々しい秋がやってくるかと思っていたが,9月はどうもしっくりこない天気が続いていた.
10月に入りようやく秋らしい天気がやってきたが,10月に入ったということはすなわち学校が始まったということであり,せっかくのいい天気を満喫できない日ばかり.
久しぶりに清々しい天気と休みが重なったので,とあるキップを握りしめて出かけることにした.

そのキップとは東京1DAYきっぷ.
京急発行のこのきっぷは,泉岳寺までの往復と東京都交通局の地下鉄・バス・新交通・都電の1日乗り放題きっぷがセットになった“お得なきっぷ”.
横浜からの値段は1130円.泉岳寺までの往復を除いた部分を東京都交通局が都営まるごときっぷとして発売しており,これが700円.
割引分が京急の往復にかかっているとすれば,横浜→泉岳寺の片道がが310円なので,割引率は1-{(1130-700)/(310*2)}=1-(430/620)=0.30……ということで,3割も割り引かれている計算になる.

貧乏性なのでどれだけお得かを確認しつつ,横浜から京急線快特に乗車.
平日の午前中だが,横浜で大量の乗客を吐き出した快特には,それに満たないまでもそこそこの乗客が乗り込み車内はそこそこの乗車率.
やはり京急で都内へ向かうなら途中まで急行を使ったほうがいいなあ……と思いつつも,思ったより出発時間が遅くなってしまったので素直に快特に乗る.

乗車した快特は2本に1本の泉岳寺止まり.泉岳寺で浅草線に乗り換え,一路浅草へ.
新橋を過ぎたあたりでサラリーマン風の乗客は軒並み降車し,車内はだいぶガラガラになった.
車内にいるのは,は浅草かスカイツリーにでも行くのであろう外国人観光客と,修学旅行の雰囲気を漂わせる高校生,そして人生のモラトリアムを謳歌する私くらいのものだ.

目指すは都電荒川線の始点,三ノ輪橋だが,三ノ輪橋への鉄道アクセスは東京メトロ日比谷線しかない.そして東京1DAYきっぷではメトロに乗れない.ではどうするか.
鉄道がないなら,バスに乗ればいいじゃない.
東京1DAYきっぷは都バスにも乗ることができる.そこで,浅草雷門から都バスにのって三ノ輪橋を目指すことにする.
途中で日比谷線に乗り換えればいいだろうという指摘はごもっともだが,せっかくフリーきっぷがあるのでこれを最大限に使ってみたい.
……単にケチなだけか.

利用するバスは「草43系統 足立区役所行き」.
浅草の……確かA4出口とかそんな感じの出口だったと思うが,そこを出て一区画向こうの道路にある「浅草雷門」バス停からそのバスは出る.
バス停へ向かうとちょうどバスがやってきた.たまたま時間がちょうど良かったが,この草43系統はそれほど本数が多いわけではないようなので,もしこのルートで三ノ輪橋へ行こうとするなら,前もってある程度の時間を確認しておいたほうがいいだろう.
……まあ,そんなやついないと思うが.

ここ浅草雷門は草43系統の始発.ここから乗り込んだのは私1人.
バスが進むにつれて少しずつ乗客は増えたが,どうもあまり需要のある路線ではないようだ.本数の少なさからある程度予測はついていたが……

「三ノ輪橋」停留所でバスを降りる.降り立ったのは車がひっきりなしに通る国道4号線.
こんなところに本当に都電の停留所があるのか……?と思いつつ,地図を頼りに路地に入ってみる.

都電荒川線 三ノ輪橋停留所.
交通量が半端ではない日光街道のすぐ近くに,東京に残された最後の路面電車の停留所はあった.
関東の駅百選にも選ばれるらしいこの駅は,春には花が咲き誇ることで知られるらしい.

都電を電車と見るなら,ここは「駅」と呼ぶべきだろうが,正式には「停留所」と言うらしい.
停留所とは多くの場合バス停のことを指すわけだが,こうしてみるとなかなかどうしてバス停の雰囲気も感じる.
都電荒川線は料金170円均一.これもバスっぽいし,路線案内もどことなくバス停に貼ってあるそれに近いような気がする.

乗り方もよくわからないので地元民らしき乗客についていく.
どうやら前乗り後降りらしく,乗車の際に運賃を払うらしい.これも料金均一だからできることだろう.というか,都市圏のバスの乗り方のそれである.
私は都電乗り放題の東京1DAYきっぷなので,運転士に見せて都電に乗り込む.

ドアが閉まり,「チンチン電車」の愛称の源となったベルが鳴り,三ノ輪橋停留所を出発.
都電荒川線は「路面電車」なのだが,よく想像される路面電車と異なり,普通の鉄道と同じような専用軌道を走る割合が大きい.
それが首都東京で唯一荒川線だけが残った要因でもあるのだが,バス雰囲気溢れる都電も,走りだせばやはり鉄道なのだと実感する.

せっかくの乗り放題なので,そのまま終点に行くのはもったいない.
そこで意味もなく停留所で降りてみる.やはり停留所はどことなくバス停の雰囲気を感じる.
しかし駅の近くには踏切があって,鉄道のように都電が通過していく.

グルと回って再び停留所の近くへ.それにしても空が青い.
これからの季節,寒いのはつらいがこんな天気が増えると思うとなんだか嬉しくなってくる.

この信号では都電と道路が交差しているのだが,踏切というわけではないらしい.
遮断器はなく,むしろ都電側が信号に従っているようだ.やはり電車なのかバスなのかわからない存在だ.

駅……ではなく,停留所に戻ると,三ノ輪橋行きの列車?がやってきた.
道路の信号が赤になり,車の流れが途切れるとそろりと道路を渡り,停留所へ入ってきた.
早稲田行きもやってきたので乗車.

また少し進んで停留所で降りる.
近くには再び路地に踏切.都電は車と鉄道の隙間にあるのだなあと実感する.

遠く見えるのは町屋停留所.
三ノ輪橋から進んで初めての他鉄道との接続駅である.
短い都電が行き交う上を,ピカピカの京成が通り過ぎていく.

都電荒川線の沿線はバラで緑化しているらしい.
バラと言っても種類が色々あって,見頃はそれぞれ違うのだろうが(花は詳しくないので適当),ここ町屋の近くのバラはちょうどいい具合に咲いていた.

バラを見ていると,ちょうど青い色をしたわりかし新しめの都電が走り去っていった.

京成の町屋駅を通り抜けると小さな広場のようなところがあって,そこにもバラが生えていた.
先程のとは色が若干違うようだ.

町屋から再び都電に乗る.
ここから先は道路の真ん中に都電用のスペースがあるらしく,さながら専用車線を走るバスのようだ.

少し進むと「荒川車庫」がある.
都電の車両が休むその地の入り口は,一般的な車両基地のような高い柵で囲まれるでもなく,えらく開放的であった.

せっかくなので車庫の回りをぐるっと一周.
止まっていた車両をよく見ると「バス特」の文字が.どこまでもバスらしさを醸し出す.

再び都電に乗り込み京浜東北線と接続する王子停留所へ.
都電の上を京浜東北線が,そのまた上を東北新幹線が走る.都電はどこまでも陰の存在だ.

新幹線高架の下は大規模な駐輪場になっていて,数え切れないほどの自転車が止められていた.

柱には「電車に注意」の文字が.あくまで都電は電車というささやかな主張に見えた.

王子停留所から少し歩くと飛鳥山公園なる小高い丘を見つけたので,少し登ってみる.
無料で乗れるモノレールでも登れるらしいが,往路は歩いてみることにした.

モノレールの頂上の駅からは都電荒川線,京浜東北線,東北新幹線がよく見える.
しばらく眺めていると,京浜東北線の高架の下から都電がニュッと現れた.
ここから暫くの間,都電は路面電車らしく車に紛れ道路を走っていく区間になる.

再び都電に乗り込み今度は山手線と接続する大塚停留所.
都電の上には山手線がちらりと見える.

もっとゆっくり見て回りたかったが,出かけるのが遅かったからか三ノ輪橋から町屋の間でゆっくりしすぎたせいか,時間がなくなってきたので大塚から終点・早稲田へ.
王子から先の少しの間と,ここ終点早稲田の手前の一部区間以外はほとんど専用軌道で,あまり路面電車らしさは感じない.
この“らしくなさ”が都電荒川線の鉄道と車の狭間感を生むのだろうか.

路面電車と言えば,東京の路面電車が荒川線しか残っていないように,そして多くの都市で路面電車が既に存在しないように,過去の存在と見られがちである.
都電荒川線も閑古鳥が鳴いているのだろうと思ったが,実際は地元の住民の足として多く使われているようで,むしろ混み合っている列車のほうが多いくらいだった.

富山県富山市に見られるように,LRTという新たな形の路面電車が世界中で注目されている.
日本では宇都宮でLRT建設が計画されていて,今後も目が離せない.
首都・東京に唯一残った路面電車がこの先どう進化していくのか,今後の展開が楽しみだ.

【完】