さて、平成27年度春期の基本情報技術者試験の合格発表があり、私も無事合格することができた。自己採点で多少の自信はあったが、やはり実際に結果を見てようやく安心した、といったところだ。
同じく文系で基本情報技術者試験を受けようとする人の役に少しでも立てるように、この記事では文系である私の基本情報技術者試験合格までの道のりをまとめようと思う。
もっとも、文系だからどうだ、という部分(も無いわけではないが)はほとんどないので、基本情報技術者試験に興味がある人なら誰でも参考になるように書きたい(書くとは言ってない)。
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そもそも文系で基本情報技術者試験に合格できるのか
結論から言うと全然大丈夫.「情報技術者」というとテクノロジー寄りの色が強いように見えるが,必ずしもそういうわけではない.
例えば「コアコンピタンス」という言葉が出てくることがあったが,これは完全に経営学分野.他にもプロマネだのサービスマネジメントだの戦略だの,むしろ社会科学系と親和性の高い分野は存在する.
従って選択問題では基本的にそうした分野で点を稼いでいく.その上で技術よりのところでも点を取る.そもそも満点を取らないといけない試験ではないので,得意なところと苦手なところでトントンになっていれば良いわけである.
まあ,合格したから言えるって話だけどね.
使用した参考書(記事編集時最新版)まとめ
午前問題対策
私が使ったのはこれ(リンクは記事編集時最新版).正直ある程度人気のある書籍数種類の中であればどれを選んでも大差はなさそう.実際本屋で立ち読みしてフィーリングが合ったものを買えば良いと思う.
Java(午後選択)
そもそもプログラミングを学ぶきっかけにしたいと思って基本情報技術者を受けたのでJavaを選んだ.プログラミングに興味が無いなら表計算とかを選べば良いと思う.
Javaの文法的なところはこの2冊がバイブル.マジでわかりやすいのでおすすめである.プログラミングに全く触ったことのなかった私だが,この本でプログラミングの基礎の基礎を学べた.
試験のテクニック的なのはこの本を使った.
午後問題の前半の選択はどれを選ぶべきか
「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」「システム戦略」「経営戦略・企業と法務」にあたる問6、問7あたりは文系でも取っ付き易い、というよりむしろ我ら文系のテリトリーだ。理系の方々はこの分野が苦手で、積極的にこれらを捨てにかかるらしい。
4問選択なのであと2つだが、「ソフトウェア設計」(問5)は割と解きやすい。残り1つは「ハードウェア」「ソフトウェア」「データベース」「ネットワーク」から選ぶことになるが、そこはそれぞれの適正に合わせて、としか言いようがない。
データベースは少し勉強すれば得点源になるような雰囲気はあったので、余裕がある人はそれがいいかもしれない。私はデータベースにまで手を付ける余裕がなかったので、まずDBを切って、残りの問題の難しそうな問題を切る、という消去法を選んだ。
勉強期間・時間
「期間」を試験の何ヶ月前に勉強を始めたのか、という意味ならばそれは1年ということになる。ただしこれはJavaの勉強にかけた時間のほうが長い.
プログラミング言語(Java)以外の勉強を始めたのは試験の2ヶ月ほど前だ。勉強3日に2回、1回あたり2時間くらいのペースだったと思う。つまりプログラミング言語を除けば勉強時間は40時間かそこらだろう。
プログラミング言語のほうはかなり長期、数ヶ月間に渡って勉強したが、こちらは週末にそれぞれ1,2時間ずつくらいのペースだった。あまりに長期間に、散発的になりすぎて勉強時間はわからないが、上に挙げた参考書をそれぞれ1週するくらいの勉強量、ということは確かだ。
勉強方法
午前・午後ともに参考書→過去問の流れ。特に午前問題は過去試験からの流用が数多くあるので、たくさん解けば解くほどいい。
いわゆる文系でIT系に就職したい!と思っているなら,実務の役に立つかはともかくとして,自分の適性を確かめるきっかけとして,勉強をはじめるきっかけとして,そしてある程度勉強し,かつ適性があることを示す証拠として有用かなと思う.
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