2015/03/29

ムーンライトながら、実際のところ

 先日の高山旅行でムーンライトながらを利用した。利用する前にいくつか気になっていた点があって、実際に利用したことでわかったことをまとめておきたい。

1.予約
他のJR券と同様、1ヶ月前10時から予約開始となる。サイバーステーション発売開始数日後に確認したときには満席となっており、当日の車内放送でも指定券は売り切れている旨が伝えられていた。しかし入手難易度は(北斗星などと比べれば)それほど難しくないと感じた。
北斗星はえきねっとで予約できないために朝からみどりの窓口に並ぶ羽目になったが、ムーンライトながらはえきねっとでの事前受付が可能。その点でも難易度は低いと感じた。
えきねっとで事前受付をしておけばほぼ間違いなく予約を取れるのではないかと思う。

2.車内の室温(春)
 ネット上でも「車内の温度はどうなっていますか」という質問がいくつか見られた。結論から言うと「脱ぎ着できるもので調整するのがよい」という教科書的回答になる。
これは外が寒く、暖房が効くと車内は暖かくなるから、ということもあるのだが、車内自体での温度変化があるからだ。
私が乗車した日は比較的寒い日だったからか、乗車時には暖房が効いて暑いくらいだった。しかし、途中で暖房が止められたのか、室温は一気に低下し今度は寒いくらいとなった。古い車両なので暖房の調整もそう細かくはいかないのだろう。夏や冬は空調をつけっぱなしになるのかもしれないが、温度が変化する春は特に脱ぎ着できるものが望ましいと思う。

3.あるといいもの(睡眠編)
 よく言われるのがアイマスクと空気枕だ。アイマスクは車内の照明が消されないので有効だった。
しかし空気枕はあってもなくても大差なかったかなあと思う。どう頑張っても熟睡はできないと思って間違いない。体勢を変えたくなることもあるし、そういうとき首元に空気枕があると逆に邪魔だった。
加えて必要だったと思うのが耳栓だ。さすがに夜中までベラベラしゃべるバカがいるとは思わなかったので持って行かなかったのだが、いた。そしてしゃべるという意図的迷惑行為がなくとも、意図せずイビキをかく人がいる。こればっかりはどうしようもないので、耳栓はあったほうがいいと思う。

4.あるといいもの(その他)
 私が乗車した時は洗面所のコンセントにタコ足でスマホが何台もつながっていたが、洗面所なので水がかかるおそれもあるし、盗まれる可能性もある。ポータブルバッテリーがあれば手元で充電できて良いと思うし、ムーンライトながらを降りた後も旅行中にバッテリー残量を気にしなくても済むのは便利だ。私はAnker Astro E4を使っている。

2015/03/28

インターネットと著作権について知っておくべきだと私が思うこと

 旧ブログで以前、「著作権について言いたいことあるからそのうち記事を書く」と言って、例の如く放置していた。
しかし今、著作権法関連で大きな動きがあってもおかしくない流れになっており、書くなら今しかないのではないかという思いが湧いてきた。だから今書く。
この記事では我々が知っておくべきなのではないか、と私が思ういくつかのトピックについて(ゲームとその動画投稿についてが主だ。)私が今まで勉強してきたことを基に書こうと思う。
私は法律を特に勉強しているわけではない(法学部の学生じゃないということ)ので、認識に誤りがあるかもしれない。もし詳しい方でそれに気づかれた方がいらっしゃれば、指摘していただけるとありがたい。

 旧ブログはメイプルストーリーについて扱ったブログで、当然読者層はメイプルストーリープレイヤーが多かった。
今では下火になったが一時期動画サイトへのメイプルプレイ動画のアップは頻繁に行われていて、「みんなで動画をアップしよう!」みたいな企画もあった。(そしてそれがこの記事の構想のきっかけでもある。)
前提条件としてメイプルストーリーを考える上でまずひとつ特筆すべき点は、メイプルストーリーの運営元であるネクソンは著作権に関して割と寛容だということだ。
ネクソンの著作権ガイドラインを見ていただければわかることだが、SS利用に対して制約が少ない。
画像一枚一枚にコピーライト入れろ、などという制約もない。
当時(00年代中盤~後半)、オフゲーが画像の公開はダメ!と少なくとも表面的にはなっていたことを考えれば(後述するが今はそうでもない。)非常に先進的であり、それがメイプルブログの勢いを加速させていたとまで言える。
こちらの体験談も参考になる。)
 だからまずメイプルプレイヤーは、自分のゲーム関連著作権に関する認識がユルユルでガバガバである可能性を考えなければならない。
メイプルの常識は他のゲームの非常識である可能性があるのだ。
それ以前に、上述のネクソンのガイドラインを見てもらえるとわかるが、実はネクソンは動画については一言も触れていない(良いともダメとも)。
「動画?1秒に30枚の画像を使ったスライドショーですけど?」と言い張れば通るのかもしれないが、ガイドラインの見方によっては動画についてはグレーと読めなくもない。
もっとも、公式で動画コンテストなんて行われているくらいだから実態としてはセーフになっているのが現状だろう。
ただし、それは暗黙の了解としてである。

 動画を作るにあたり、ゲーム外からBGMとして音楽を取ってくるというケースがあり、メイプル動画にも多かった。
その音楽の権利に関してはもうネクソンの手を離れているわけで、寛容なネクソンとは違う基準で判断される。
しかしその辺りの認識が甘いケースがあったのではないか、と私は考えている。
特に、前述の「みんなで動画アップしよう!」みたいな企画では尚更、今まで動画を作って投稿したこともない人が動画作成方法を学びアップロードしたりするわけで、著作権についての知識がない可能性もある。
そんな中で、音楽の著作権について以下のような認識を持つ人がいた。

1.動画サイトが著作権者とまとめて契約してるからアップしてもいいんでしょ?
 1-1.
 ある意味正しくて、ある意味間違っている。確かに、例えばニコニコ動画は2008年4月1日にJASRACと包括契約を結んでいる。

 日本音楽著作権協会(JASRAC)とニワンゴは2008年4月1日、ニワンゴの運営する動画投稿サイト「ニコニコ動画」におけるJASRAC管理楽曲の二次利用を包括許諾する契約を締結したと発表した。これにより、JASRACが管理する音楽著作物を使用した動画を、ニコニコ動画へ自由に投稿可能になる。

ニュース - JASRACとニコニコ動画がついに契約、楽曲の二次利用が可能に:ITproより引用(2015年3月28日アクセス)

同様の契約をニコニコ動画はイーライセンス、JRCとも結んでいる。
この部分だけ見れば、確かに著作権管理団体と包括契約を結んだニコニコ動画には音楽を自由にアップできると理解できなくもない。
しかし実は単純にそうだとは言い切れない。締結日が4月1日だから嘘です、とかいうふざけた理由ではない。
引用元の続きを読めばしっかり書いてあるのだが、長ったらしく漢字が多くて読む気にならないという人もいるだろう。
だから最初の「JASRACが管理する音楽著作物を使用した動画を、ニコニコ動画へ自由に投稿可能になる。」だけを読んでブラウザバックしてしまうと気づかない次の2つの点に気をつける必要がある。

 まず使用しようとしている楽曲が、動画サイトが契約を結んだ団体の管轄かどうかということ。
JASRACは間違いなく日本で最大の音楽著作権管理団体で、かつイーライセンスやJRCとも契約を結んでいるニコニコ動画の契約はほぼすべての楽曲をカバーしていると言っても過言ではない。
しかし、これら3つの団体のいずれにも権利の管理を委託していない権利者も少数ながら存在する。
であるから、BGMとして楽曲を使用する前に、その楽曲が、投稿しようとしている動画サイトが契約している団体が管理する曲か否かということを確かめる必要がある。例えばJASRACであればJASRACの作品データベース検索サービスで検索することができる。

 データベースでヒットしたからといって安心はできない。当該の団体が権利を管理しているというのはインタラクティブ配信の区分について管理していることを指す。上述のJASRACデータベースでは「配信」の欄が該当する。
演奏や出版についてはJASRACに委託しているが、インタラクティブ配信については管理を委託していない、という楽曲も存在するため、使用しようとする楽曲がインタラクティブ配信についても管理委託されているか確認が必要なのだ。

 1-2.
 ここまででお腹いっぱい感はあるだろう。だがまだ気をつけなければならないことは続く(笑)。
先ほどの引用元を読み進めるとこんな記述がある。

 ただし、他の動画投稿サイトと同様、市販の音楽CDの音源をそのまま二次利用することはできない。

ニュース - JASRACとニコニコ動画がついに契約、楽曲の二次利用が可能に:ITproより引用(2015年3月28日アクセス)

!?という感じだろう。音楽を自由に使用できると思ったら、CD音源はそのまま使えないときた。どういうことか。
これについてはニコニコ動画公式の音楽著作物及び音楽原盤の利用に関するガイドラインがわかりやすい。


CD音源には、楽曲の著作権とはまた別の権利が存在しており、これらを利用する場合には、全ての権利者からの許諾を取る必要があります。権利者からの必要な許諾を受けることなく、CD音源の全部、または一部を動画に利用して「ニコニコ動画」にアップロードすることは出来ません。
音楽著作物及び音楽原盤の利用に関するガイドラインより引用(2015年3月28日アクセス)

この説明は非常にわかりやすい。「楽曲の著作権とはまた別の権利」という表現がとてもわかりやすい。
そのわかりやすい説明を(かえってわかりにくく)解説すると、この権利のことを著作隣接権という。
曲とは別に、演奏や歌声や録音という曲に付随するものに与えられる権利だ。
なんのこっちゃという感じだが、ざっくり言うと著作権は楽譜、著作隣接権はそれを音楽として実際に演奏されたものに対する権利くらいに理解するとわかりやすいかもしれない。
著作隣接権はレコード会社などが保有している。

 先ほどの話と突き合わせると、例えばニコニコ動画なら、JASRAC管轄の曲を利用するのは問題ない(著作権について包括契約を結んでいるから)が、CD音源を使うには、それとは別に著作隣接権保有者との契約が必要になる、ということだ。
この部分に関する認識が非常に甘いと感じた。わかりにくいし。
上記引用元によればニコニコ動画はエイベックス、ワーナーなどと契約を結んでいるため、これらの会社が著作隣接権を持つCD音源は利用することができる。
ただし、契約のない会社が権利を持つ楽曲に関しては、CD音源を使用することはできない。JASRACなどの著作権管理団体との契約に基づいて、著作隣接権を侵害しない形(MIDIで打ち込むとか、自分たちで演奏するとか)でなら利用することができる、ということになる。

1のまとめ
使用したい楽曲が、動画サイトの契約した管理団体のインタラクティブ配信の管理に含まれているか確認しなければならない。
CD音源をそのまま利用する場合は、動画サイトが著作隣接権保有者と契約しているかどうかも確認しなければならない。

2.ボーカロイドの曲はアマチュアの人が作ってるし使ってもいいっていう雰囲気があるって聞いたけど?
 2つの点で認識が甘い。まず1つは、作者がアマチュアだろうが著作権は存在するということ。確かにアマチュアだから財産権としての性格が弱いということもあり、だからこそ「ボカロは使ってもいいという雰囲気」みたいなものが蔓延しているが、だからといって著作権フリーというわけではない。

 そしてそもそもボーカロイド界隈が単なるアマチュアの域を飛び出しているということ。
今やボーカロイド楽曲を収録したCDは大量に存在し、CDショップに行けばわかるが棚をいくつか埋めるくらいの量がある場合さえある。
CDが売られたりレンタルされてりしているということは、(同人でなければ)背後に企業が存在するということになる。
こうなってくるとただ趣味の世界だったから二次利用が許される雰囲気がある、などとは言っていられない。
場合によっては作者の手さえ離れかけている場合さえ存在する。例えばこんな事例。作者が自分の作った曲をYoutubeにアップしたら、その曲を収録しているCDの販売元が削除申請したということらしい(Twitterソースのため確度は低い)。
リンク先は「【これはひどい】」などと煽っているが、別にひどくない可能性もある。作者とCDの販売元でどのような契約が結ばれているのかがわからないからだ。
要は、作者が自分の曲の二次利用を喜ばしく思っても、(作者とCD販売元の契約次第では)それが許されない可能性もある、ということだ。

2のまとめ
ボカロだからOKは通用しない。他の楽曲と同様に考える必要がある。


以上2点が私が数年前から感じていた、動画作成の際に音楽を使うことについての誤った認識の風潮だ。
ここから先はより一般的に私が現在感じていることになるので、物好きな方以外はつまらない話になってしまうと思う。
というか、あまりに長文が過ぎてそれこそ物好きな人以外ここまで読んでいない説もある。

ここまで読んで、そして私は書いて思うのだが、正直面倒臭すぎるのだ。この文を読むことが、ということではなくて(それもそうなのだが)著作権関連の制度が、ということだ。
色々知識をつけて細心の注意を払っても、何か一つ見落とすと権利を侵害してしまう可能性もある。
しかし、メイプル動画アップしたらBGMで使った曲の権利侵害してて逮捕されました、なんてことになったら末代までの恥だが、そんな話はまず聞かない。
それはどうしてかというと、みんな大好き暗黙の了解というやつがあったからだ。

レコード会社からすればCDが売れるかどうか、ということが大事なのだろうと思う。仮にメイプル動画のBGMにCD音源の全部や一部が使われていて、それをダウンロードしてipodに入れ、これで満足だからCD買ーわない、なんて人はまずいないだろう。何が面白くてデンデンが倒されてデンデンの殻をドロップした音とともに音楽を楽しめるだろうか。だから場合によってはこの権利侵害は放置され、対処されるにしても削除されるくらいだ。
(もちろん、だから権利侵害していいとは言っていない。ただ現状としてはそうなっている、と言いたいだけだ。)

ここから、話を音楽からゲームへと移していきたい。
音楽はまるまるアップロードされるとCDの売り上げに響くかもしれないが、(メイプルのようにSSのアップについて明言されていない)ゲームのプレイ動画は売り上げ促進につながると見る向きもある。
(ただし、これを企業側が言うならまだしも、ユーザー側が声高らかに唱えるのは盗人猛々しい。某動画ユーザーに多い印象だが…)
そこで、ストーリーのムービーを含まなければOK、発売直後じゃなければOK、のような暗黙の了解でここまで綱渡りしてきたのだ。

 企業側にもやはり、宣伝になるという考えがあったから、こうしてうまいことやってきたわけだ。
「鉄拳」シリーズのプロデューサー、原田勝弘氏はTwitter上で鉄拳のプレイ動画について問われ以下のような発言をしている。

以前別件で説明しましたが、こうした著作物の配信や二次創作などは例えば権利元の法務部(や問い合わせ窓口)に正面から質問すると「厳密にはダメです」という杓子定規な回答が返ってきます。
(中略)
逆を返せば現時点の法律では著作権に関わるものは版元からケチをつけない限り違法化されません。
で、ここからは現実的にどうなのかという話ですが、
「鉄拳の場合」とあえて限定しますが、鉄拳はゲームの特性上、大会の映像配信やユーザーコミュニティの盛り上げとしての配信を「広告宣伝」と「みなして」います。
(中略)
用は、こちら(版元)のさじ加減ひとつです、というのが一般論です。
(中略)
ですので、よほどの逸脱行為がない限り、こちらから物言いをした事はありません。

原田氏のTwitLongerでの発言より抜粋(2015年3月28日アクセス)

大事そうなところを抜粋したが、偏っていたらまずいので是非抜粋元の全文を読んでいただきたい。
要は「よほどのことがなければ動画については黙認。ただその“よほどのこと”があれば対処しますよ。」ということになるだろう。
「動画アップしていいよ!」と明言しないのは、結果として悪影響を及ぼすような動画がアップされた場合に対処するカードがなくなってしまうから、ということなのかもしれない。
だから暗黙の了解でうまいことやっていきましょ、ということになる。

鉄拳は格闘ゲームなのでその傾向が特に強いと思うのだが、PS4の登場でゲーム全体で大きく流れが変わった。PS4から直接TwitchやUstreamのようなサイトで配信できたり、YoutubeやDailymotionなどにアップロードできるようになったのだ。
PlaystationExperienceなどのイベントではゲームソフト開発者がこの機能に対して好意的な発言をしたり、暗黙の了解は明言に少し近づいたとも言える。
開発側はゲームの全部または一部分に配信や動画キャプチャの禁止区間を設けることができるので、配信やキャプチャが禁止されていない部分については動画を公開してもいいという反対解釈さえ可能になる。
しかしそれでもなお、実は「明言」はされていない場合が多い。

 ユーザーは動画をアップし、メーカーはそれが宣伝になるとみなせば黙認し、悪影響だと思えば削除申請をする。
今のところ、明言なき暗黙の了解のもとにゲームの動画に関してはうまくいっていると思う。
では何故こんな長文を今まで書いてきたかというと、今後うまくいかないかもしれないからだ。

その理由はTPP。「TPP?農業の問題でしょ?」というのが多くの意見で、「いや違う、実はいちばん問題なのは保険だ」と言う人もいる。一般的には全然話題になっていないのが著作権に関する問題だ。
TPPでは知的財産についてのルールも参加国で統一しようとしていて、その議論が行われている最中なのだが、その中に著作権侵害の非親告罪化の議論がある。
親告罪というのは被害者からの告訴があってはじめて訴訟になりうる罪で、現在の著作権侵害はこれにあたり、著作権者が告訴しなければ訴訟ははじまらない。
これを非親告罪にしよう議論がTPPで行われているとされており、そしてその内実は秘密交渉なのでわからない。

 もし非親告罪となるとどうなるかというと、今までゲーム動画はメーカーとユーザーの暗黙の了解によって、よほど悪質でなければ告訴などなく穏便に済まされていたが(ゲーム動画以外にもMADなども当てはまるだろう。)、非親告罪化、すなわち被害者の告訴なくとも無関係な人間による告発や検察の告訴で訴訟がはじまるようになれば、現在の暗黙の了解によるバランスは崩れてしまう。
極端な話、気に食わないやつのアカウントを調べて、著作権侵害を見つけたら告発したろ!みたいな事例が出る可能性さえある。
Twitterなどの普及で私達は以前よりも格段に簡単に画像や動画をアップできるようになっている。
ゲーム中に面白いシーンがあってスクリーンショットをTwitterにアップしたことがある人もいると思うが、もしそのゲームのメーカーが画像のアップに関して黙認しているのが現状なら、非親告罪化がなされると刑事責任を問われる可能性さえある、ということだ。
そして前述のように著作権関連の制度は難しく、ひょっとすると気づかないうちに著作権を侵害してしまっている可能性もある。それも非親告罪化がなされれば訴訟の対象になってしまう可能性がある。

これは恐ろしいことだと思う。
だからといって「非親告罪化すんな!」などと主張しようとは特に思わない。それは官僚や政治家がアメリカと綱引きして(少なくとも、綱引きするフリをして)決めることだと思っている。主張することが無駄だとは思わないが、その主張に効果があるとも思えないからだ。
逆に私がお願いしたいのは、ゲームメーカーなどの今まで暗黙の了解を保ってきた著作権利者に対して、だ。
いくつかのゲームでは既にプレイ動画のアップを条件付きで明確に許可している。GE2RBもそう。
暗黙の了解がうまくいかなくなる可能性がある今、暗黙の了解から明言へのシフトが必要なのではないか、というのが私の考えだ。



おわりに

ここまで引用部分込みで7000字も書いたらしい。読んでくれた方には感謝。
最初はふんわり書いて終わらせるつもりだったのだが、勢いでゴガガガッと書いてこの文字数になってしまった。推敲も一応したが、いかんせん文字数が多くて見落としもあるだろうし、甘い表現もあると思うので継続的に修正したいと思う。
最初にも書いたように私は法律に関して素人なので、誤りがあれば指摘していただけると非常にありがたい。というより、もっと詳しい人にわかりやすく書いてもらいたい。


初稿:2015/03/28
加筆:2015/03/29
修正:2016/05/08

2015/03/26

2015年春 青春18きっぷで飛騨高山へ行く(1日目後半・2日目・3日目)

飛騨一ノ宮からバスで高山駅へ移動した私。「氷菓」の聖地を巡りつつ、高山市街地の観光スポットを回ることにした。
聖地巡りで参考にした地図は飛騨一ノ宮観光協会の生き雛祭特設HPにある高山市公式のマップだ。
大きいサイズの画像にたどり着くのが意外と大変なので、リンクを貼っておいた。
印刷するなりスマホやタブレットに保存するなりして持って行くと便利だと思う。
この公式マップにないシーンもあるようなので、聖地巡りをしているブログなどから情報を得て書き足すのもよいかもしれない。

マップを見ながらルートを考える。Excelのソルバーを使えば最短ルートを見つけられるなあ、などと考えてはいけない。
取りこぼしのないように、わかりやすく北側から攻めてみることにした。

というわけで最初の目的地は作中では入須家の病院があるところだ。
しかし、行ってみるとそこは更地になっていた。どうやら移転したらしい。どこかのブログでもそのような記述があったので恐らく間違いないだろう。
残念、宮川に沿って南下しようと川へ近づいたところで上の写真。万人橋という橋の名前。
どこかで、というより作中で聞いた名前だ。ただし橋の名前はそれこそ「遠まわりする雛」くらいでしか出てこないが、あれは「長久橋」と「トウジ橋」だったはず。
帰宅後調べたところ、「万人橋家」が作中で名家の一つとして挙げられていた。恐らく記憶に残っていたのはそれだろう。

宮川沿いに南下すると、不動橋が見えてきた。

バレンタイン回で出てくる橋だ。

オープニングに出てくる木橋の場所はマップによればここのはずだが、どうも工事中のようだ。
写真下部にそれらしきもの(木橋の一部?)が写っている。

弥生橋から鍛冶橋方面を眺める。これもOPの1カットの景色だ。
もう少しズームしたほうが良かったかもしれない。

これもOPのワンカット。

宮川を離れ更に南下。日枝神社まできた。
作中では初詣に来る神社として登場する。

こうして書くと氷菓の舞台ばかり見て回っているように見えるかもしれないがそんなことはなくて、高山陣屋などの有名スポットもチェックしている。
0日目から1日目にかけて、列車内の座席で変な体勢で寝ていたせいか腰がものすごく痛くなってきた。時間もちょうどよくなってきたので、この日はここで切り上げ、平湯温泉へ向かうことにした。


平湯温泉へは「奥飛騨温泉郷」の名前の通り、高山から山の奥へ向かう。だいたいバスで1時間といったところだ。
意外と距離はあって、バス代は1500円ちょっとだった。普段均一216円のバスに乗っているのでちょっとびっくりした。
乗るバスは濃飛バスの新穂高線なのだが、途中のバス停の名前でいくつか私好みのものがあった。
一番のお気に入りは「日影」バス停。「日陰」ではなく「日影」なのが気に入った。対になっているわけでもないのだろうが、「日面」というバス停もあってこちらも何故か気に入った。
平湯温泉までの道は山道ということもあり険しく、周りには雪も積もっているのだが、さすが観光地というべきか道路はしっかりと除雪され、地面が見える。
途中のスキー場にも人の姿があるところを見ると、まだスキーができるのだろうか。

そんなこんなで平湯温泉に到着。記念に一枚パチリ。
「奥飛騨温泉郷」の名の通り、「温泉郷」の雰囲気があふれるいいところだと感じた。

今回私が泊まったのは旅館だ。「おっ、リッチメンゥー!」と思うかもしれないが、何の事はない、楽天ポイントのキャンペーンに乗っかっただけだ。
遅めの時間にチェックインしたこともあり、先に食事をいただく。
少食の私には量が多かったものの、とても美味しかった。特に飛騨牛、味覚が鈍感な私でもわかるくらい美味しく、そして柔らかかったのが印象的。
食事の後は待ちに待った温泉。普段アパートではシャワーを浴びるだけで済ませるので本当に温泉が楽しみだったのだ。
浴場に行く際に気づいたのだが、この時期の平湯温泉はオフシーズンなのか、他の宿泊客が見当たらない。ひょっとすると私以外宿泊者いないまであるんじゃないか、くらいの勢いだ。
もしや、と思い大浴場に着いて中に入ると、なんと誰もいなかった。温泉貸切だ。思う存分、ゆっくり浸からせてもらった。

風呂から上がり部屋に戻り、翌日の計画を練る。当初は高山を再び観光する予定だったが、1日目だけでだいぶ回れてしまった。
宿の方は新穂高ロープウェイのほうは景色がとてもいいと言っていたため、そちらもいいかもしれない、などと布団で時刻表とスマホとにらめっこしているうちに、眠りに落ちてしまった。

2日目。部屋の内線電話のモーニングコール機能を6時にセットしていたが、目がさめたのは4時。
バイトがある日に寝坊しないよう、バイトがない日も4時に一度起きている癖は岐阜県に来ても抜けていなかった。
もう一度温泉に浸かるのもいいが、やはりというか0日目から1日目の睡眠が足りていないようで眠くて仕方ない。
6時まで二度寝することにした。

6時に起床。そういえば天気予報で今日も雪だと言っていたなあ、と思い障子を開ける。

!!?!?!?
寝てる間に真冬の北海道にでもタイムスリップしたんじゃないかとさえ思った。一晩で一気に積もってしまったようだ。
何はともあれ朝食。晩御飯では飛騨牛を食べることができたが、朝食ではこれまた飛騨高山の名物だという朴葉味噌を食した。
これは朴の葉の上に味噌を乗せて焼いて食べるものなのだが、朴の葉の香りが食欲をそそる。
食べながら考えた結果、こうして雪が降ると高山の市街地もまた違った雰囲気になるのではないかが気になったので、予定通り高山へ戻ることにした。
新穂高ロープウェイも興味があるのだが、これはまたいつかあるかもしれない機会を楽しみにしよう。
食事を終え少しのんびりし、2日目出発。

1日目と平湯温泉のバスターミナルのほぼ同じ位置で撮影した写真が上の写真。
一晩でどれだけ積もったかがわかるだろう。

2日目は氷菓の聖地巡りよりも、高山の古い町並みをメインにみることにした。
天気が悪いからか、時間帯が昨日より早いからか、古い町並みに人の姿はまばらだ。
奥に見えるのは桜山八幡宮。昨日よりも濃く雪化粧した街並みが美しい。

街並みを見ながら歩いていると、再び雪が激しくなってきた。
こうなってくると、「氷菓」で雪の印象が強く残るあの場所にまた行ってみたくなる。

故に行く。再び不動橋へ。
この場所は作中で雪とともに描かれていた印象が強いので、どうしてもこの雪が強いうちに見ておきたかったのだ。

実は平湯温泉からのバスの中で、早めの電車で高山を発ち、名古屋に寄ってみようと決めたので残り時間は2時間弱。
地図を見ると駅の反対側に小高い展望公園があるようなので行ってみることにした。

行ってみることにした、なんて軽い気持ちで行ってみたはいいが、坂が思いの外キツく大変だった。
だがその苦労の甲斐のある景色を見ることができた。
眼下に広がるのは高山市街地、奥に見えるのは奥飛騨温泉郷方面の山だろう。
あの温泉郷は未だ濃い霧や雪の中のようだ。

再び痛み始めた腰と脚に苦労しつつ高山駅へ帰還。駅は改築工事中らしく、そのせいか待合室の広さも足りていないようだ。
私は青春18きっぷを使っているので普通美濃太田行きに乗るのだが、その一本前の特急ひだ名古屋行に乗る観光客でごった返していた。
工事の結果、駅がどのように変化するのか楽しみだ。

乗車したのは美濃太田行き。美濃太田から岐阜を目指し、岐阜から東海道線で名古屋へ行くというのが一つの手だ(往路の逆方向)。
ただ、折角なので太多線で多治見へ向かい、多治見から中央線で名古屋を目指すことにした。
この中央線は東京の「真ん中通るは中央線」の中央線と同じ、というか、東京から名古屋まで結ぶ路線を中央線と言う。
遠く秋葉原でちらりと見かけるオレンジ色の電車が走る線路をずっと辿れば一組のレールでここまでつながっているというのは面白い。

名古屋駅へ到着し、とりあえず夕食へ。ひつまぶしを食べようと思ったが高い上に並んでいたので、味噌カツを食べることにした。
私は味噌カツを食べるのが初めてなのだが、思ったより味噌の味が薄くて食べやすかった。
 名古屋へ来たはいいが、名古屋で何をするかは全くのノープラン、フリースタイルだ。
とりあえず名古屋といえば名古屋城だろう、ということで名古屋城を目指してみる。

地下鉄を乗り継いで市役所駅で下車。地上に出ると遠くでは何やらタワーが発光。調べるとテレビ塔らしい。
とりあえず地図を見て、名古屋城の方へ歩いてみるが…

遠い。どうやら正門へ行くには正しい道だが、もう観覧は終わっていて中には入れない。
外から見るぶんには公園の反対側のほうがいいようだ。

というわけで無駄に公園を一周。結構な距離あったように思う。
東京では皇居の周りをランニングする人がいるように、名古屋では名古屋城の周りをランニングする人が多くいた。

地下鉄で名古屋駅方面へ戻りつつ、途中下車しテレビ塔の近くまで行ってみた。
札幌にも同じようなタワーがあったような気がする。東京タワーはスカイツリーに役目を譲ったが、名古屋でも新しいタワーは建設されるのだろうか。

最後は東海道線の新快速で岐阜へ戻り、岐阜から往路と同じようにムーンライトながらに乗車。
またしても無理な体勢で無理な睡眠を取って体の節々が痛むが、なんとか横浜へ到着。
ここで一泊四日の旅は終了だ。


旅行を終えて

色々な初体験があった。岐阜県、愛知県を通過以外で降り立ち、観光するのは初めてだし、青春18きっぷを使うのもはじめてだ。ムーンライトながらもいつかどんなものか試してみたいと思っていて、それを叶えることもできた。宿泊を伴う一人旅も初めて。
色々な発見があった。高山の観光地としての美しさもそうだし、JR東日本とJR東海のアナウンスの微妙な差異のようにどうでもいいことも、名古屋はエスカレーターの右側を空けるらしいとか、名古屋の人はみゃーみゃー言わないとか。
いい経験であり、そして楽しい旅行だった。また高山にも行ってみたいし、他の場所にも行ってみたい。今後計画だけで満足し続けるのか、それとも今回のように実際行ってみたくなる場所が出てくるのか、それはわからないけれどもしどこかに行くのなら、今回の経験も活かしてもっと楽しい旅行にしたい。

2015年春 青春18きっぷで飛騨高山へ行く(0日目・1日目前半)

※2記事に分かれた長めの文です。氷菓聖地の写真だけ見たい方はスライドショーにしてYoutubeにアップしてあるのでそちらをどうぞ。

「趣味は何ですか」という質問をされることがある。アニメ鑑賞?ビデオゲームプレイ?読書?色々ある。
趣味が合いそうな人にはアニメやゲームの話をし、適当にお茶を濁したいときは読書という。
しかしもうひとつ趣味があって、これは他人にはあまりしたことがない。それは「旅行の計画をたてること」だ。

趣味は旅行計画の作成です、なんて言っても怪訝な顔をされて終わりだろう。
旅行が趣味ならまだしも、旅行の計画を立てるのが趣味というのはあまり理解してもらえない。
時刻表を見るのが楽しい、なんて言った日には変態扱いは避けられないまである。
そもそも何故計画だけで実行に移さないのか、という疑問が出てくる。
それは結局先立つものがなかったり(或いはあっても使ってしまったり)、時間的制約があったりするからだ。
色々計画を立てて、実行したのは結局、中学2年とかそれくらいに米沢、湯沢に行ったくらいだろう。
あの旅行も土日きっぷという超お得なきっぷがあって(今はない)金銭的にどうにかなったから行けたのだ。

計画だけで満足していた私だが、とある場所に、珍しく実際に行ってみたいと思うようになった。それが飛騨高山だ。
きっかけはアニメ「氷菓」なのは間違いない。
原作が推理小説だけあって、ストーリーが面白い。京アニ作画のキャラも良い。つまり全く隙がない。
そんな「氷菓」にハマり、アニメは5周し原作まで買った。
その「氷菓」、というか「<古典部>シリーズ」の舞台が高山なのだ。

飛騨高山の人には申し訳ないが、「飛騨高山観光」という選択肢は間違いなく存在するが、(特に日本人にとって)地味なのは否めないように思う。
恥ずかしながら高山が観光地だということすら無知な私は知らなかった。
ただ「氷菓」を見て高山の存在を意識し、観光地であることを知り、色々調べるうちになんというかその…
気になりはじめた。気になり始めたところで色々好条件が重なったので、実際に行ってみようと決めた。

この記事のタイトルには「0日目」とある。これはここまでの私の隠れた趣味の話を指すのではない。
今回の旅行ではムーンライトながらという夜行快速を使う。夜に東京を出て、翌朝大垣に到着する快速列車だ。
夜移動できるので、翌日から目一杯現地で移動できるというわけだ。
この列車、かつては毎日に運行されていたが、今では繁忙期の臨時列車になってしまった。
そしてちょうどこの3月下旬に運行があった。これが上述の好条件1つ目。
更にこれが快速というのがポイントだ。快速、ということは青春18きっぷで乗車できるというわけだ。
Twitterでの反応を見ると青春18きっぷの認知度は意外と低いようだが、これは1セット5回分11,850円で販売され、1回分につき1人1日全国のJRの普通・快速が乗り放題という切符なのだ。
5回分を1人で5日にわけて使ってもいいし、5人グループで1日間で使ってもいい。
青春18、とは言っても年齢制限はない。もう少しするとあの世で青春していそうなお年寄りでも、私のように青春とはかけ離れた生活を送っている者でも、だれでも使うことができるのだ。
長距離移動する時には(普通・快速に限るが)かなりお得な切符なのだ。これも春・夏・冬の繁忙期のみ販売され、今回の旅行の期間にも利用できた。これが好条件2つ目。
話を戻すと、夜行快速ということは高山に到着する前日から乗車することになる。そういう意味での「0日目」なのだ。

目的地は飛騨高山、利用手段はムーンライトながら。これがまず確定。
加えて、折角飛騨高山までいくので温泉に入りたいと考えた。どうせなら奥飛騨温泉郷まで行きたい…
という条件で計画を立てた。
旅行の計画が好きと言ってもそれをそのまま実行することに拘りはなく、ましてや一人旅なので出たとこ勝負だと思っている。
あちこちに時間の余裕を持たせているので臨機応変にいくつもりだ。

長い長い前置きを経て、ようやく本編に入る。いよいよ旅行当日だ。

深夜の、というほど更けてはいないが夜の横浜駅にやってきた。
まずは小田原までの切符を購入。青春18きっぷを使うのに何故?と思うかもしれないが、青春18きっぷ1回分はその日のみ有効なのだ。
つまり、横浜から青春18きっぷを使ってしまうと、日付が変わる小田原までで一枚使ってしまうことになるのだ。
よって、小田原までは別に切符を買って、日付が変わる小田原から先の分から青春18きっぷを使うのである。
先日の東京上野ライン開通で電光掲示板の行き先の前に「東京上野ライン」と表示されるようになっていたが、この時間は東京以北にいく電車はないらしく、そのスペースは奇妙な空欄になっていた。

東海道線下りホームへ。案内表示には先発の平塚止まり、次発にはムーンライトながら大垣行きの表示がある。
ホームにはまだサラリーマンの姿もあったが、平塚行きが出発すると、キャリーケースを持つ旅行者の姿が多くなったように感じられた。

そして定刻通りムーンライトながらが横浜駅に入線。
車両は185系。「踊り子」に使われている車両だ。以前乗った北斗星のようにベッドがあるわけではない。
普通の昼間走っている特急と同様、座席があるのみである。
明日の朝は早い。そして旅行は明々後日まで続く。ここで疲れを溜めないように早く眠りにつきたいところだ。
 しかしそうは問屋が卸さない、近くの席のアベックがペチャクチャと騒がしい。
照明が消えないと聞いていたのでアイマスクは持ってきていたが、耳栓は忘れてしまった。
しかたがない、できるだけ意識をその会話に向けないようにして目を瞑る…

が、そう試みれば試みるほど意識は研ぎ澄まされ、耳はその会話を拾う。
小田原からまた乗ってくる人がいてそこでまた目が覚めてしまうだろうし、とりあえず小田原までは起きて我慢することにした。

小田原着。既に日付は変わり、この旅行記としては「1日目」に入っている。
この先名古屋までの間、沼津、静岡、浜松に停車するが、此処から先は深夜帯ということもあり車内放送はしないそうだ。
周りの客への配慮も呼びかけられた。これで例の2人も黙るだろう…

が、そうは問屋が卸さない。しゃべる、しゃべる、しゃべる。
しかしいい加減寝ないと明日大変なことになりそうだ。ここから岐阜到着直前までフルに寝ても5時間も寝られない。
そしてどうせフルには寝られない。途中で目が覚める。
故になんとしても眠りにつかねばならない。そこで必殺技、妄想の発動だ。
色々と妄想していると俗な外界からの感覚はシャットアウトされ、脳内世界に集中できる。そしてそのまま寝ることができる。
この特技はほんとうに有効だ。妄想の対象さえ2次元という時点で色々と極地に至ってる感はあるが…
2次元といえば、最近…
なんつってる間にスヤッスヤっすよ。脳内世界がtrue world.狂って云々、以下略。

目が覚めた。電車は止まっている。眼鏡を掛け目を凝らすと、停車中の駅は浜松。浜松ではなんと30分も停車する。
これにはおそらく2つの意味があって、まずひとつは貨物列車に追い抜かれるため。
昼間は旅客列車ばかり見るが、一方夜は貨物列車の世界だ。
その証拠に、幾度と無く貨物列車が通過していく。
そして2つ目の理由は、時間調整だろう。浜松のような時刻表に書かれている停車駅以外にもいくつかの駅で長時間停車する。
そうしないと、大垣に早く着きすぎてしまうのだろう。

浜松停車中、ということはまだ寝る時間はある。ということでもう少し寝ることにした。
例の騒がしい2人組もさすがに夢の世界のようだ。そのまま起きてこなければいいのに。

再び目が覚める。時刻は4時半。またもやどこかに停車中のようだ。
窓の外を見ても駅名標が見えない。スマホのGPS機能を使うと、そこは共和駅というところだった。
愛知県に入り、名古屋はすぐそこなのだが、名古屋駅に着くまでには1時間近くかかる。
共和駅だけでなく、熱田駅の近くでもだいぶ停車していた。これも上述の時間調整のためなのだろうか。

列車は時刻通り進み、名古屋駅を出発。20分もすれば岐阜駅に着く。
名古屋は愛知県の県庁所在地で、岐阜は岐阜の県庁所在地。
いくら快速(特急型車両を使ってかっ飛ばしているから実質特急みたいなものか)とはいえ20分で県庁所在地を結ぶとは、近すぎるのではないかとも思ったが、よく考えればさいたま・東京・横浜もすごく近かった。千葉?知らない子ですね…
関西の事情はよくわからないが、名古屋と岐阜の関係はさいたま東京横浜の関係と同じようなものだと勝手に思っておくことにした。

岐阜駅についた。乗り換える高山本線の列車まで時間があるので外に出てみることにした。
左奥に見えるのは織田信長の像。人はまばら。案内図を見ると近くには神社がたくさんあるようだ。
1時間位余裕があるので、一番近くの神社まで歩いてみることにした。

それがここ、金神社。どういう神様を祀っているのかもわからないが、巡り合わせということでお参りする。
周りにはビルもたくさんあるのだが、その中に平然と現れる神社がある光景は面白いと思った。
駅から一番近い神社とは言えど、慣れない土地だからか地味に時間がかかってしまった。
少し早足で岐阜駅に戻る。見るとサラリーマン風の人が結構いる。どうやらここ岐阜は地域の中心都市というよりは、名古屋やひょっとすると京阪神のベッドタウンのようだ。

岐阜駅からは高山本線の普通・飛騨古川行きに乗車する。高山まで3時間ほどかかる長距離列車だ。
しかし車両はロングシート、いささか拍子抜けする。しかしその理由はすぐわかった。
この列車は高山の先、飛騨古川まで長距離を走るが、もっと手前、美濃太田あたりまでは学生や通勤のサラリーマンで車両はいっぱいだった。
美濃太田から先は一気にローカル線の風情。沿線には瓦屋根の建物が多く見え、なんとなく昭和っぽい雰囲気を醸している。

列車は高山へ向けて飛騨川に沿って谷を進んでいく。飛騨川は緑色っぽく、とても綺麗だ。
途中にはいくつも水力発電所があった。

列車が高山駅の一駅手前、飛騨一ノ宮駅に近づくと、急に雪が強く降りだした。
予定を変更してここで下車することにした。というのも、飛騨一ノ宮駅の近くも「氷菓」の舞台となった、いわば聖地があるのだ。

ここがまず一箇所目。駅すぐ近くの臥龍桜だ。
最終話に出てくるのでとても印象に残っているが、残念ながらまだ桜の時期ではない。桜が咲くのは4月下旬からのようだ。

そして二箇所目。飛騨一宮水無神社だ。ここも最終話(遠まわりする雛)に出てくる。
実際に生き雛祭りは4月上旬に行われているらしいが、残念ながら4月に訪れることは叶わない。
いつか生き雛祭りを見ることができる日もくるのだろうか、などと思っていると雪が一段と強くなってきた。
予定通り高山駅に直行したほうがよかったのではないかという考えが頭をよぎるが、いまさら言ってもしかたがない。まずは水無神社にお参りすることにした。
そうだな、何を願おう…
じゃあちょっと俗だが、

雪、止めーーー!!!

止んだ。
これは可能性感じざるを得ない。
上の画像は作中の生き雛祭りで歩いた川沿いに近い雰囲気のところだ。作中に出てくる地図と実際の地形が結構違うので、実際のところはわからないが…

折角晴れたのでもう一度臥龍桜のところへ戻ってみる。今度は雪に遮られずよく見える。
なるほど、この桜が満開になったらさぞ綺麗だろう。生き雛祭りは4月上旬、桜の開花は4月下旬。
両方を見たいものだが、なかなか大変そうだ。

高山本線の普通は本数が少なく、しばらく(というか夕方まで)列車がないので、高山まではバスで移動することにした。
いよいよ高山市街地に到着、続きは「青春18きっぷで飛騨高山へ行く(1日目前半・2日目・3日目)」で!

2015/03/21

[Python]指定した文字列でフォルダを作成し、指定したURLのファイルをダウンロードし保存する。

我ながら長ったらしくかつわかりにくいタイトルになってしまったと思っているが、[Python]Webページのタイトル・画像URLを取得する。の続きである。
前記事ではURLを与えると変数titleにそのページのタイトル、リストimglistに正規表現に合致する画像URLが格納されるようにした。
この記事のタイトルの言わんとすることは、titleという名前のフォルダを作成し、そのフォルダにimglistに格納されている画像URLから画像をダウンロードし、titleフォルダに保存する、ということだ。

さっそく中身に入る。

#画像保存フォルダ作成
title = title.encode('shift_jis')
try:
  os.mkdir(title)
  os.chdir(title)
  print u"フォルダを作成しました。"
except:
  print u"フォルダを作成できませんでした。処理を中止します。"
  sys.exit()

まずはtitleの文字コードをshift_jisに変更する。
こうしないと(少なくともWindowsでは)文字化けが発生してしまうようだ。他OSについては所有していないのでよくわからない。
titleという名前のフォルダを作成し、そのフォルダへ移動する。
titleにフォルダ名に使えない文字が含まれていたり、そのフォルダが既に存在していたりするとエラーを吐くので、それをexceptでキャッチしその旨を表示するようにした。
エラーを吐いた場合、その時点でプログラムを終了する(sys.exit())。

そしていよいよ画像ファイルをダウンロードし保存する。

#画像ダウンロード
i = 1
for imgurl in imglist:
  savepath = os.path.join(os.getcwd(), os.path.basename(imgurl))
  urllib.urlretrieve(imgurl, savepath)
  print str(i)+u"枚目ダウンロード完了"
  i+=1
print u'ダウンロードが完了しました。'

まず、ダウンロードした枚数を表示するために変数iを用意する。
そしてfor文でimglistからURLを取り出す。(imgurl)
for文内ではまずファイルの保存パスを決める。ファイルはtitleフォルダ(先ほどtitleフォルダに移動しているので、カレントディレクトリとなる。すなわちos.getcwd()。)内にサーバー側の画像ファイル名でそのまま保存する。
画像ファイル名はos.path.basename(imgurl)を使い、画像URLの末尾を取り出して得る。
(basename(path)についてはリファレンスを確認。)
つまり保存するファイルのパスはos.getcwd()とos.path.basename(imgurl)を結合したものになるが、os.getcwd() + os.path.basename(imgurl)としてもうまくいかない。(カレントディレクトリの名前+ファイル名の文字列をファイル名とすることになってしまう。)
そこで、os.path.join(os.getcwd(), os.path.basename(imgurl))としてパスを表現する。(同様にos.path.joinについてはリファレンスを確認。)

ファイルの保存にはurllib.urlretrieve関数を用いた。
第1引数に保存する画像のURL(imgurl)、第2引数に保存するパス(savepath)を与えればよい。
そして「○枚目ダウンロード完了」と表示する。もちろんこれは必要ないが、実行した時に「○枚目ダウンロード完了」と表示が増えていくのがいかにもプログラミングした感があってうれしいから書いてみた。

以上でとりあえず目的のプログラムは完成した。
使っていていくつか問題も見つけたので、自分で使う分には不都合ないが、今後修正することも考えたい。

2015/03/18

[Python]Webページのタイトル・画像URLを取得する。

 「URLを入力すると、そのページのタイトルでフォルダを作り、その中にそのページに貼られている画像を保存する。」というプログラムを作りたいと思う。
今回は久しぶりにPythonを使って作ることにした。春休みに入ってから全くPythonに触れていなかったので、新学期から再びゼミが始まる前に慣れておきたかったからだ。
この記事ではプログラムの第一段階「Webページタイトル取得と画像URL一覧リストの作成」までを扱うことにする。

 まずはおまじないと今回使うモジュールのインポートを行う。
行う、といいつつこれは完成したプログラムからの抜粋なので、第二段階(次記事以降)で使うモジュールもインポートしている。

# coding:utf-8
import urllib2
import re
import os
import urllib
import sys

まずはURLを入力できるようにする。

#対象URL入力
url = raw_input(u"URLを入力してください。".encode("shift_jis"))

ここでまず詰まった(はやい)。
「URLを入力してください」が文字化けしてしまったのだ。
uを付けてもダメで、色々調べるとencodeだのdecodeだのすれば文字化けがなくなると知った(分かったわけではないのがポイント)。
詳しいことはわからないまま、encodeとdecodeでそれぞれ文字コードを色々試した結果、上記のようにするとエラーが無くなった。

次に、入力したURLとの接続を確立し、ソースを読む。

#URLを開き、ソースを読む。
source = urllib2.urlopen(url)
html = source.read()
source.close()

ここは特に問題なかった。

次にソースから画像URLを保持するリストを作り、ソースから対象の画像URLを抜き出してリストに追加するようにする。

#画像URL格納リスト作成
rowImglist = []
imglist = []

#画像URL検索
img = re.compile("[対象画像URLの正規表現]")
i = 0 while i >= 0:   m = img.search(html, i)   if m:     rowImglist.append(html[m.start():m.end()])     i = m.start()+1   else:     break

[対象画像URLの正規表現]の部分は、対象となるページの画像URLの規則性に合わせて書く必要がある。
必要がある(キリッ、なんて言いつつ以前プログラミングの本を読んだ時に正規表現がよくわからず、「こんなもんわからなくてもヘーキヘーキ」と読み飛ばしたせいでだいぶ苦労した。
今となってみると便利で、かつ奥が深い。
だいたいのサイトは画像の名前付けに規則性があるのでなんとかなると思う。(画像ファイル名以外はだいたい一緒なので、画像ファイル部分を「\w\.jpg」などと書けばいいはず。)
もし全く規則性がない場合は「http://[任意の英数字またはスラッシュ].jpg」を正規表現で表せばいけるのかな、と思うが(未確認)、これだと例えば広告の画像ファイルとかまで拾ってしまうと思う。
これについては今後の課題というやつだ。
対象となる画像URLを検索する部分(while文)についてはこちらのサイトのコードを参考にさせていただいた。

上の部分でrowImglistに正規表現に合致する画像URLが格納されている。
しかし実はこれには問題があって、多くのサイトで画像を画像ファイルへのリンクのaタグでimgタグを挟むという形で、画像ファイルへのリンクと画像ファイルの表示を行っている。
つまりrowImglistには同じ画像ファイルのURLが2つずつ格納されている。
そこで、この重複を

#重複削除
for i in rowImglist:
  if not i in imglist:
    imglist.append(i)

で取り除く。imglistには重複のない画像URLが格納されている。

次にWebページのタイトルを取得する。

#記事タイトル取得
titlestart = re.compile("")
titleend = re.compile("")
ts = titlestart.search(html, 0)
te = titleend.search(html,ts.end())
title = html[ts.end() : te.start()]

ページのタイトルは1つしかないので先ほどのような繰り返しは必要ない。
まず「"<title>"」を検索、次に「"</title>"」を検索。
これらの間にある文字列がWebページのタイトルとなるので、ソースのts.end()文字目からte.start()文字目がWebページのタイトル、というわけだ。
Pythonの文字列のインデックスはちょっとクセがあって少し悩んだが、これで上手く動いているのでまあ問題ないだろう。

これでtitleにはWebページのタイトルが、imglistにはそのページに貼られている画像のURLが格納されている状態になった。
次記事以降でフォルダをtitleという名前で作成し、その中にimglistにある画像をダウンロードする部分を作成する。

2015/03/12

GOD EATER 2 RAGE BURST(GE2RB)で「セルフアバカ」

 GOD EATER 2 RAGE BURSTが発売され3週間経った。私レトレは先日、ストーリーをクリアしトロフィーを全て取得した。
ストーリーに関連しないミッションでまだやっていないミッションはあるのでまだ遊ぶ余地はかなり残されているが、ひとまずここで一段落つけたところである。
ミッションの攻略やバレットの考察などは他サイトへ譲るとして、この記事ではいわゆる「セルフアバカ」のしかたをまとめたいと思う。

 まずここでいうセルフアバカとは、同一セーブデータ内のスロットのキャラクター同士でアバターカードを交換することと、と定義しておきたい。
次に必要なものだが、セルフアバカをしようとしているならば当然PS4またはPSVitaの製品版GE2RBを持っているだろう。
それに加えて、セルフアバカのためには、PS4版ユーザーならPSVita本体、PSVita版ユーザーならPS4本体が必要となる。
(注:ソフトは片方の機種版があればOK。本体のみ両方必要だということだ。VitaTVについては要検証。詳しくは後述。)

 おそらく、先代GE2でもPSPとVita、そして両方の製品版があればセルフアバカは(一定の条件下で)できたはずだ。
だが、今作GE2RBではとある仕様のおかげで、製品版がひとつでもセルフアバカができるようになっている。
その仕様とは、「体験版と製品版のセーブデータが共通」ということである。
これは当然、体験版のデータを(引き継ぎなどなしにそのまま)製品版で読み込めるということだが、実はその逆、製品版のセーブデータを体験版で読み込むこともできる。
この仕様を利用して製品版を2つ買うことなしにセルフアバカが可能になる。以下に具体的な手順を示す。

 ここでは例として、PS4本体とPS4版GE2RB(製品版)、そしてPSVita本体を所有している場合で話を進める。
また簡略化のため、メインキャラをA、アバカ用キャラをBとする。このあたりは適宜読み替えていただきたいと思う。
加えて、この方法は私自身が試しているが、万が一この方法を試みてセーブデータが破損するなどの損害を受けてもこちらで責任は取りかねるので、自己責任でお願いしたい。

  1. PS4版を起動し、タイトルユーザーストレージにセーブデータをアップロードする。アップロードするスロットはBのものだけでセルフアバカはできるが、万が一のことがあると困るので、バックアップの意味合いも込めて両方のスロットをアップロードしておく。
  2. PSVitaでGE2RB体験版を起動する。タイトルユーザーストレージからBのスロットをダウンロードする。
  3. PS4で体験版を起動し、インフラモードでAのデータをロード。
  4. Vitaでも同様に、インフラモードでBのデータをロード。
  5. どちらかで部屋を作成し、他方でその部屋に参加。
  6. アバターカードを交換。
  7. 両機種で体験版を終了。PS4で製品版を起動し、Aのデータをロードして異常がないか確認。

 以上で終了である。
一つ問題があるとすれば、体験版ではRANK4(3?うろ覚え。)の武器までしか使えないために、Bの装備がRANK4(3)のものに置き換わっているはずである。ただこれは装備セットの1つ目のみであり、2、3スロット目は製品版で設定した装備セットになっている。
同様に製品版を起動した際にAの装備がRANK4(3)のものになっている可能性があるが、こちらは製品版なのでお気に入りの装備に持ちかえることができるので特に問題はないはずである。

 Vitaを2つ持っていたら?(あるいはレアケースだがPS4が2台あれば?)という疑問があるかもしれないが、公式のサポートページにあるように、同機種での同時ログインは不可能なようである。
(ただし、PS4の同時ログインについては触れられていない。恐らくPS3と同様の扱い=同時ログイン不可だと考えられる。)
そのため、Vita2台でのセルフアバカは不可能だと考えられる。
上述のVitaTVについてだが、VitaとVitaTVでこの方法を取れるか要検証なのは公式サポートでVitaTVについて一切触れられていないからだ。
ネット上ではVitaとVitaTVは別枠扱いなので同時ログインできる、などの情報はあるが公式での言及はなく、私自身も確認していない。

本音を言えばセルフアバカ機能を仕様として実装してもらいたいのだが、セーブデータの仕様のおかげでひとまずセルフアバカが行えたことだけで一応満足だ。
NPCにせよアバカにせよ戦力としてはあまり期待していないが、目の保養としていい仕事をしてくれる。

2015/03/10

退化する・進化する座りショニスタ

 男性が洋式便器に座って小用を足す「座りション」が定着し、男女共用便器を使うときのマナーとして座位を促すステッカーが好評だ。
男性の着座小便率が50%を突破したとの調査もある。とはいえ、体の構造の違いから“男の特権”とされてきた「立ちション」派も少なくないため、立位と座位のいずれでも小便の飛び跳ねを抑制する便器が登場した。
――――「男子も座って」“座りション”派50%超、男女共用トイレの「マナー」「機能」ともに変質より引用

 記事の本筋は座りションでも立ちションでも漏れ、撥ねを防げる便器の話なのだが、ソースが示されていないものの座りション率が50%を超えているとの調査があるらしい。どうでもいいけど「着座小便率」って書くとなんか笑える。
着座小便率50%超のソースは一体どこなんでしょうか、私、気になります!ということでストレートに「着座小便率」で検索をかけたところ、パナソニックのトイレの新商品紹介のページを見付けた。これによれば2013年8月には既に着座小便率が50%を超えていたようだ。
…どうやって調査したんでしょうか、私、気になります!なんて言っていると話は進まないのでそこはおいておく。
ちなみにだが、信頼係数95%で標本誤差を±4%とし、着座小便率50%のときに必要なサンプルサイズをnとすれば、
n=(1.96^2)*0.5*0.5/(0.04)^2=600.25となる。
どういう制約で調査したのかまではわからないが、仮に上述の条件とすれば600人に「きみ、座りション?」と聞けばいいということになるはずだ。

 話を戻すと、実は私も座りション派なのだ。昔は間違いなく立ちション派だったのだが、いつからそうなったかは覚えていない。
ただきっかけは間違いなく母親の「小便撥ねて掃除大変だから座って小便しろよ」という趣旨の発言だったことは覚えている。
確かに、どう頑張っても立ちションは撥ねる。体内から射出される際の鉛直方向の速度に、トイレに着水するまで重力加速度が加わるから残念だが当然なのだ。
…と書いて思ったのだが、射出される高さに違いはあるものの座りションでも撥ねるんじゃなかろうか。単に自分が座ってるから外に撥ねないというだけで。(逆に言うと自分の太ももの裏に撥ねまくってる説。)
どうもこの「撥ねて掃除大変」問題は思ったよりも由々しき問題だったようで、どこでも座りションを望む声が(多くは女性から)あるようなのだ。
冒頭の引用元を見ると、男性を座りションに導くために「モテル男は座りション!」なるステッカーまで作られているようだ。
色々突っ込みどころはあるだろう。
「「男のプライド」傷付けず」などと書いてあるが、そもそも立ちションをプライドにするような男ってどうなの、っていう話であったり。
このステッカーを見て座りションすればモテると勘違いしている男性がいるかもしれないが、このステッカーは、座りションはモテるための必要条件であって十分条件ではないと言っているに過ぎないというオチがあったり。
いやそもそも、例えば福山雅治が座りション派だろうが立ちション派だろうが福山雅治はモテるに違いないから、そもそも必要条件ですらないのではないか、とか。
こういうこと(必要だの十分だの)を一々考える奴はそもそもモテないんだぞ、とか(戒め)。
どっちかというと、こんなステッカー作るよりは「座りショニスタ」という分類名でも作ったほうがいいような気がする。
ナウでヤングでオシャンティーっぽくていいだろう。

 座りショニスタとなった私だが、実はひとつの問題点を抱えていた。だが、共感を得られるかわからないしずっと黙っていた。
それが冒頭の引用元で触れられていて感動すら覚えた。
一体何かというと、座りションする際、うっかりすると便座と便器のすきまに尿が射出される可能性があるということなのだ。
だいたい朝一にぼけーっとしながら小便する場合に発生しうる問題なのだ。
母親に言われ座りショニスタとなった私だが、数週間後にこの問題を発生させた苦い経験がある。
明け方に尿意を感じ起きたのでトイレへ行ったのだが、眠気が残っていたためぼけーっと座りションした結果が、それ。
もう一気に目が覚めた。明け方からトイレ掃除する虚しさ。こればっかりは経験者でないとわからないと思う。
パナソニック渾身の新トイレはこの問題をも解決しているらしい。素晴らしい。

 立ちション派から見ると、私は「牙を抜かれた」座りショニスタなわけだが、数年前唐突に、「久しぶりに立ちションしたろ!」と思い立ったことがある。
そして実行した。実行したのだが、小便を真っ直ぐ飛ばすことが非常に難しくなっていた…
座りショニスタになる前は、撥ねるとはいえ間違いなく便器内に狙いを定めることができていたのだが、牙を抜かれ長く経ち、その能力が失われていた。
これを退化と見るべきか、座りションに適応した進化と見るべきか。
さて、どっちだろうか。

2015/03/05

合唱コンクールの背後で、ピアノを弾ける人は結構大変。

特に、小学校のクラス替えの際、一番最初に振り分けられるのが「ピアノが弾ける子」なのだそう。
「合唱コンクールとかやる学校が多い。その時に、伴奏が弾ける子供がいなかったら、公平にならないし、合唱コンクールが出来ない。親からクレームつけられる」と尾木先生。
――――振り分けには法則が!クラス替えにまつわる「大人の事情」がコワイより引用
クラス替えをどういう風に行っているのか、という話題だが、これを読んで嫌でも色々と思い出してしまった。
尾木先生が言うまでもなく、ピアノが弾ける生徒を分散させているというのはよく言われていることだ。
(成績は正直怪しいと思う。高校の時クラス間で平均点ものすごい開いてた印象。)
そして、私レトレはこう見えてどう見えて…?ピアノが弾ける(た)のである。
一応小学1年から中学1年までの7年間習っていた。小学校6年間はまあいいのだが、中学に入ると合唱とかいう悪しき行事がある。(小学校はなかった。)
正直ごく一部のやる気のある人間(ちょっと男子ー、とか言っちゃうタイプ)以外、何が面白くて昼休みに歌の練習しなきゃいかんのか、というのが本音だろうと思う。
が、それはまだ甘い。
ピアノを弾ける人間は伴奏者とかいう貧乏くじを引かずに済むように策を弄さなければならないのだ。
もっとも、伴奏やりたくて仕方がないタイプの人はそんなことを気にしなくてもいいのだが、私はやりたくなかった。
やりたくなかった理由はいくつかあるのだが、
  • ピアノを習っていた時期(中1)は、普段の練習に加えて伴奏の練習するのが面倒だった。
    面倒というのもあるし、合唱の曲が決まるのが遅く、練習期間が短いから地味に難易度が高い。
    曲が決まるのが遅れた時に限って伴奏が難しい曲になってたりするから笑えない。
  • ピアノを習っていない時期(中2・中3)は、もうやめてピアノを普段弾かないのに伴奏の練習をするのが苦痛だった。
    習ってる時期だろうが習ってない時期だろうが要は弾きたくないんです…
  • 指揮者とかいう存在にペースを合わせるのが気に食わない。
ゆゆ式、じゃなくて
由々しき問題である。
指揮者。のだめカンタービレの千秋のごとくオケを統率するイメージを受けるが、合唱においては結局メトロノームである。
私はプロのピアニストになりたいと本気で思ったことはないので、決められた速度にしっかり合わせて弾くという習慣はあまりなかった。
ピアノの先生にやれ速いやれ遅い言われるが、普段は自分一人で弾くから多少のアップダウンがあっても不都合はない。
一方合唱は歌もある以上(というかそっちがメイン)、ある程度のテンポ維持は必要だろう。それが苦痛なのだが、理屈としてはわかる。
だから指揮者が必要なんです、まあそれもわかる。が、中学生の合唱の指揮者なんて言っては悪いが所詮素人なのだ。
一応習っているとはいえ素人の私のピアノのテンポがズレるように、指揮者のテンポもズレる。
そしてそのズレ方が私と指揮者で異なる。これが不快なのだ。
一応指揮者が優先、というか指揮者に合わせなければならない。ズレている指揮者に。ズレ方が自分と違う指揮者に。

だったら、指揮者の立ち位置にメトロノーム置いておくほうが100倍マシだ。
それはそれで間違いなくシュールな光景になるが…
色々言い訳を書いたが、結局のところ、自分の弾きたいように弾けないからやりたくない、というのが中学生私の思うところだったのだ。
本筋に話を戻すと、クラス分けだ。
私の通っていた中学は1学年が3クラス、2年以降は2クラスという変則体勢だった。
そして私の学年には小学校時代にピアノの伴奏をやったことのある人間が私を含め3人いた。
小学校からの引き継ぎでもあったのだろう、その3人は別々のクラスになった。
というわけで当然、担任は私に伴奏をやらせる気マンマンなのだ。中一1回目の合唱、半ば強引に私は嫌々ながらクラスの合唱の伴奏をやらされた。
確か「時の旅人」とかいう曲だったと思う。途中でテンポが変わってえらい苦労した記憶がある。
クラスの合唱以外に学年の合唱もあって、そちらの伴奏の熱い押し付け合いが水面下に3人の間で行われていたのだが、結局こちらはクラスの方の伴奏も理由にしてうまいこと押し付けることに成功した。最低…
そして上述の合唱の非常に不愉快な性質を経験をしたのだ。
それ以降伴奏をやる気はまったく無くなった。やりたくもない伴奏を強引に押し切られ引き受けたら想像以上の不愉快さだったのだから、残念だが当然である。
ましてやミスすればボロクソに言われ、成功しても褒められることもない。
その次の合唱以降、私は頑なに断った。帰り際に先生に呼ばれて相談室などという名前だが実質説教部屋にて色々言われたが、断固としてお断りした。
確か2回目の合唱は音楽の先生にお願いするという残念なオチになった(笑)。
3回目と4回目はクラスの合唱はなく、学年のみだったので上述の3人で熱い押し付け合いを繰り返して逃走に成功した。
こうして中学1年目の合唱は幕を下ろした。
そこでクラス替えである。
3クラスに分かれていたピアノを弾ける3人を1人と2人という形で2クラスに分けることになる。
当然、伴奏を拒否し続ける私を1人側にするわけにもいかなかったのだろう。
実は3人の中にひとりだけ、クラスの伴奏はやりたいという人がいてその人が1人、私を含めて残った2人がもうひとつのクラスになった。
一応一度だけとは言え伴奏をやっていたため、先生としてもさぞ扱いに困っただろう。さんざん拒否したのに例の説教部屋でのありがたいお話が止まないことからも明らかだった。
クラス替えにおいては間違いなく問題児である。
唯一申し訳ないと思うのは、私と同じクラスになった方のピアノを弾ける人に対してである。
私が絶対にやらないと意思を曲げなかったがためにその人が伴奏をやる羽目になっていた、本当に申し訳ない。
なんてのは建前で、本当のところ別になんとも思っていない。やりたくなければやりたくないと言えばいいのだ。
そんなこんなで1年生の最初の伴奏以降、一切伴奏をやらずに3年生の終わりが近づいてきた。
先生も懲りずに合唱担当のなんとか委員会の生徒まで狩りだして、お説教部屋でありがたい話を2年間行事のたびに繰り返していた。
で、最後の合唱込みの行事は卒業式である。これは曲数が若干多い上に学年での合唱なので、件のクラスの合唱の伴奏ならやる人はやらないと言う。
となるとこれは、ありがたいお話が過激になる可能性がある。これは勘弁願いたい。
早く帰ってゲームしたいというのもそうだが、一応受験が控えているのである。
そこで目をつけたのが卒業式の最後にやる全校合唱である。
私の通っていた中学校では「旅立ちの日に」を歌う。
何故これに目をつけたかというと、この曲の伴奏はとても簡単だからである(笑)。
全校合唱の伴奏は在校生がやるのが本来のようだが、先生に言ってこの伴奏をやらせてもらうことにした。
ポイントはこのお願いを学年の合唱の話が出てくる前にしたことである。つまり、全校の方の伴奏をするということを理由にして学年の合唱の伴奏を断ろうという算段である。
これは結局うまくいった。楽な曲を取って学年の伴奏を回避しつつ、最後の全校合唱というおいしいところを持っていったわけである。
歌ってる方は「ちょっと男子ー(以下略)」などと言って青春を楽しんでいればいいかもしれないが、ピアノを弾ける人間は(というより、ピアノを弾けるが伴奏に乗り気でない人間は)合唱のたびに心理戦を繰り広げていたわけである。
ほんと、大変だった。結局2回しか伴奏してないけど。
当時は合唱なんていらないと思っていたし、今でも思っている。別になくても困らない。
ただ合唱は多くの学校でやるから、高校以降で割と共通の話題になったりするのは唯一の利点かな、と思ったり。
ある意味一番多くの人が共有できる音楽の話題は、合唱なんじゃなかろうか。