2017/06/25

「カメラをメーカーで選ぶ時代」は本当に終わったのか?

ぶっちゃけカメラをメーカーで選ぶ時代はもう数年前に終わっています。なぜならテクノロジーが進化して迷わないAF、失敗しないAFをほとんどの機種が搭載しているから。
ソニー、オリンパス、パナソニック、富士フイルム、ペンタックス。キヤノンとニコン以外のカメラを選んでもまず失敗はありません。
──ヒガシーサーのカメラ沼「PENTAX KP レビュー!いまペンタックスの一眼レフを購入した5つの理由」より引用

カメラ界隈では有名(だと少なくとも私は思っている)ブログでこんなことが書かれていた.
一瞬納得しつつ,どこか納得出来ないところが残った気がした.

「テクノロジーが進化してどのメーカーを選んでもまず失敗しない」というのは真.
これはスマホでも同じこと.
かつては有名日本メーカーのスマホでさえ聳え立つ糞呼ばわりされていた時代はあった.
だが技術的に安定してきた今,怪しげなメーカーはともかく,聞いたことのあるメーカーのスマホならどれを買っても動かないということはまずない.

そうなってくるとメーカー選びは好みの範疇を出なくなる.
基本的な使用は担保された上で,メーカー間でのある意味些細な差異から自分の好きなものを選ぶ,ということになる.
確かに,そういう意味では「カメラをメーカーで選ぶ時代は終わった.」

ところが!である.
レンズ交換式のカメラでは実は必ずしもその時代は終わっていないのではないか,と思う.

レンズ交換式カメラは当然,カメラの本体にレンズを装着して使う.
本体のメーカーによって装着できるレンズが違うので(マウントが違う),基本的にメーカー間移動のスイッチングコストは高くなりがちである.

どういうことかというと,例えばソニーのカメラを買って,それに応じたレンズを買う.
レンズを買い足した後になって,いざ「やっぱりオリンパスのほうがいいなあ」となったとしよう.
しかし,本体を買い換えるのは簡単だが,買い替えても膨れ上がったレンズ資産を使うことができない.

なので,お金に余裕があるのでなければ,最初に選んだメーカーと心中する覚悟が必要になる.
尤も,最初に言ったように技術的にゴミを買ってしまうということはないから,別に心中しても問題ないというような気もする.

しかし,唯一気がかりなのはカメラ市場がシュリンクしているということ.
この先生き残りの競争が激化し,自分が選んだメーカーがカメラ事業から撤退してしまったら……?

カメラ界隈では「レンズは一生モノ,本体は消耗品」と言われる.
レンズは基本的に壊れることはない.
一方,本体は消耗品である.シャッターユニットの強度やら何やらで,基本的に一生使えるものではない.

いつか持っている本体が使えなくなった時.
その時にメーカーがカメラ事業から撤退していたら……?
後継の本体も発売されず,本体を手に入れられなかったら.
あとに残るのは糞の役にも立たないレンズの山である.

なので,別にどのメーカーを選んでも問題なく使えるというのは事実なのだが,メーカーの将来性みたいなものも,少しは考慮に入れたほうがいいのかな,というのが私の考え.

そういう意味では,カメラ選びに「メーカーの違い」も案外まだ重要なんじゃないかなあ,と思っている.
カメラを出しているメーカーで,最近業績的に良くないニュースもちらほら聞こえてくる.
そのあたりもチェックしたほうがいいのではなかろうか.

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