2016/09/16

サンライズ瀬戸で行く瀬戸内+福岡の旅【1日目】

備前の庭

青春18きっぷの旅が幕を開ける!と言いつつ,その前にここ岡山で少し観光していく.目的地は後楽園.
本来であれば,今春の兼六園訪問と合わせて,偕楽園と後楽園にこの夏訪れて日本三名園を制覇するつもりでいたのだが,群馬旅行で帰りに水戸によって偕楽園を行く予定を当日になって変更したため,このタイミングでの三名園制覇とはならなかった.
金沢・兼六園,岡山・後楽園とは違い,水戸なら気張らずいけるのでそのうち偕楽園にも行きたいと思う.

岡山駅前から岡電バスに乗って後楽園へ.名前から察するに路面電車を運営している会社のバス部門だと思う.
ICOCAは使えるがSuicaは使えないらしいので,久しぶりに現金でバスに乗る.
しかし,どこもかしこも独自の交通系ICカードを作ったせいで,共通利用の範囲は拡大したとは言え,細かいところでSuicaが使えないポイントが散見されるのが困る.
普段は支払いのほぼすべてをSuicaに依存していて現金を持ち歩いていないので,財布から小銭を取り出すのが億劫になる.

後楽園に到着.向こうには岡山城も見える.
城も行こうと思ったが,時間もあまり余裕はないし現存天守ではないらしいので今回はスルー…というか,多分行くことはない気がする.

兼六園は色々なものが割りとギッシリ配置されている感があったが,後楽園は全体的に広々とした感じがあっていい.
そして何より人が少ない!9月平日の朝ということもあり,散歩に来ているらしい近所の人らしき姿があったが,観光客は全然居ない.

後楽園をぐるーっと回って駅に戻ることにする.
後楽園から出る時,ちょうどツアー客らしい外国人集団が入ってくるところだった.兼六園もそうだったが,集団客が来ると騒がしくなって趣がなくなるので,朝一に来て正解だった.
再びバスに乗って岡山駅へ.

山陽線 普通413M 岡山→尾道

噂の真っ黄色の電車で尾道へ移動.
それこそ12年前岡山に来た時,確か金刀比羅宮のマークを掲げた「こんぴら号」とかいう列車も走っていて,あれも黄色が主体だったと思うが,それとはまた別ということらしい.
あの頃はその「こんぴら号」は確か1編成しかなくて,見かけたらラッキーという感じだったと思うが,今ではこの一帯どこもかしこも真っ黄色の列車が走り回っているようだ.

向かい側のホームに伯備線の列車が到着する時,『いい日旅立ち』が接近メロディとして流れていた.
四国方面のホームの接近メロディは『瀬戸の花嫁』らしく,列車の色には無頓着(とりあえず黄色一色にしたろ!って普通しないでしょ…)なJR西日本だが,音楽は色々凝っていて好きだ.
そういえば北陸新幹線のJR西日本所属車の車内メロディ『北陸ロマン』も良かったよなあ.

瀬戸内の十字路

山陽線を西進.車窓はひたすらに住宅街が続いているが,果たしてここに住んでいる人たちはどこで働いているのだろうか.
岡山を出てすぐの辺りは岡山に行っているんじゃなかろうかと思うが,倉敷を出て広島との県境に近づいても結構住宅街がある.
気になったのでぐぐってみると,県境の辺りもそれ単体で「備後都市圏」が成立しているらしく,岡山や高松と一体となって東瀬戸経済圏を構成しているらしい.
とすれば県境を越えた福山や尾道のあたりは,広島県に属しつつも経済的にはむしろ岡山に近い土地なのかもしれない.さすが大都会.

よく「一人旅で電車乗ってる間って何してるの?」といろんな人に聞かれるが,ただ車窓を見ているだけでなくスマホをいじり倒している事が多い.
ただその内容は当然自宅にいる時とは異なり,車窓を眺めていて気になったことを調べている.今回も倉敷から先で上述の内容について調べていた.
この旅行時の遊び方もなにげにかなり楽しく,知らない土地に行ってはじめて気づいた何かについての知識を得る,というのが面白い.
ひとりならひとりなりにやることがある,ということです.

そんなことを考えていると列車は尾道へ到着.
元々岡山・後楽園から呉線を経由し山口まで行くというのが1日目の予定で,ここ尾道は後付けで無理矢理予定を詰め込んだのであまり時間がない.
面白そうな場所は何箇所もあるが,今回は千光寺だけ見に行くことにする.
どうやらロープウェーの駅近くまでバスがあるらしいのだが,バスのHPが見づらすぎてどのバスに乗ればいいかイマイチよくわからなかった.
まあ案内所とかあるだろう,くらいに考えてここまでやってきた.駅を出て右手にいい具合にバスの案内所らしきものを発見,さすが観光地.
近づくと「おのみちフリーパス」とかいういかにもお得らしいキップのチラシが貼ってあったのでそれを買うことにした.
そこで「千光寺ロープウェーに行くなら,1番乗り場から市役所経由以外のバスに乗ってください」と教えてもらった.目論見通りだぜ.
まあ問題はどれがその乗ってはいけない例のあのバス(市役所経由)なのかが分からないということなんだが…

結局,案内所で前に居た2組も千光寺に行くらしい会話をしていたので,金魚の糞の如くついていくことにする.
1番乗り場で待っていると,彼と彼女らはやってきたバスに乗り込んだので続いて乗り込む.というか,側面の幕にロープウェー最寄りのバス停が書かれていたのでこれで間違いない.

目的地のバス停は歩くには少し遠く,かつバスに乗るにしてはやや近いといういやらしい距離にあった.
無事にロープウェー乗り場にたどり着き,さっき買ったフリーパスとロープウェーのチケットを引き換える.
ロープウェーは通常時15分間隔で運行しているらしく,10分ほど待たされた.エアコンもついていないので暑い…暑いぞ…

頂上に着いて展望台に登ると,暑さも吹き飛ぶ景色があった.
晴れたら瀬戸内の島々が綺麗に見えるのだと思うが,曇りの日もそれはそれで,薄っすらと見える島が幻想的で良い.

来てはじめて知ったんだが,ここはどうやら恋人の聖地らしい.
…が,どうやら最近の世の中はどうも恋人を見かけることが(数年前と比べると)減ったような気がする.ここ尾道も恋人の聖地のくせにどちらかと言うと女性2人組のほうが目立つ.
まあ今は“そういうこと”も表に出てくる世の中なので一概には恋人が減ってるとは言えないわけだが…

文学のこみちを抜けるとそこは千光寺.尾道水道としまなみ海道を見渡せる.
はるか遠くから踏切の音が風にのって聴こえ,しばらくすると貨物列車がやってきた.
岡山から尾道への移動中もそうだし,長野に行った時もそうだったが,貨物列車をたくさん見かける.
東京近郊では首都圏の過密ダイヤを避けるべく深夜の主となる貨物列車は,逆に地方の昼の主役になっていると実感する.
先日の豪雨で北海道の鉄道路線が被害を受けたが,あれも結局人の移動というよりは農作物の貨物輸送に打撃を与えている.

麓の駅からロープウェーが登ってきた.
名残惜しいが,そろそろ戻らないと今日中に新山口までたどり着けなくなるので,折り返しに乗るべくロープウェー乗り場へ急ぐ.

ロープウェーを降りてバスのりばへ向かうとちょうど尾道駅へ向かうバスが出発していった.
相変わらずの間の悪さを発揮してしまったが,こうなると歩いたほうが早く駅に着きそうなので歩くことにする.
せっかくフリーパス使えたのになあ…

山陽線 普通1719M 尾道→糸崎

やってきた列車はお隣糸崎止まりの普通列車.
まさか広島に来てまで「蒲田止まり」的嫌がらせを受けることになるとは…

車窓左手には瀬戸内らしい景色が続く.

山陽線 普通349M 糸崎→三原

終点糸崎で下車し,向かい側のホームの接続列車へ.
この列車に乗って更にひとつ隣の三原駅へ向かう.

ロングシートのマリンビュー

山陽線を更に西に進んだ新山口へ向かうのにここ三原で降りたのは,呉線に乗るため.1番線には呉線の起点であることを示す0キロポストがある.
お腹も空いたので駅弁『たこめし』を買い込んで呉線の到着を待つ.

呉線 普通123M 三原→広

やってきたのは真っ黄色の105系.車内に入ってビックリ,この車両ロングシートじゃん…
瀬戸内海の景色が楽しめる呉線でロングシート…だと…とがっくりしつつ乗車.

車窓はこんな感じで綺麗なのだが,いかんせんロングシートだと車窓を楽しみにくく,よくわからないうちに終点の広に到着.

呉線 快速安芸路ライナー5625M 広→広島

広から快速安芸路ライナーで広島へ.JR西日本はこの安芸路ライナーといい,紀州路快速だのみやこ路快速だの大和路快速だの,~~路という名称がよっぽど好きらしい.
この車両はクロスシートなので車窓を楽しめる.…のだが,睡眠不足と尾道での暑さによる疲れか,肝心なところで景色を見ることなく爆睡.
目が覚めたらそこは広島だった.どうせならロングシートで寝とけばよかった…

暮れなずむ霧の瀬戸内海

山陽線 普通355M 広島→岩国

人生二度目の広島.前回訪問は高校の修学旅行なので,5年ほど前になる.
…もう5年も経つってマジか!!!

列車は広島を出てひたすら西へ.
列車は帰宅時間帯の学生で混雑し,座ることはできなかった.4人組の男子高校生がいて,そのうち1人がやたらとイジられていたが,多分彼は割と本気で嫌がってたからやめてあげてね…

途中,宮島への連絡口,宮島口駅に停車.
高校の修学旅行で宮島へ行った時は,確か新神戸から広島まで新幹線に乗り,その先はバスだったと思う.
その時は感じなかったが,宮島は割りと広島市街からは遠いようだ.実際地図を見てみると,山口県との県境にかなり近い.
人生において,ここ宮島より西側へは行ったことがないので,これより先この旅行でひたすら「人生の最西端」を更新し続けることになる.
ちなみに最北端は旭川市の近く,最東端は北見市だと思うが,よく考えたら今までの人生で行った最も南の地点ってどこなんだろうか.
行動範囲からすれば太平洋ベルトに沿ったどこかだと思うのだが,いまいちはっきりしない.

山陽線 普通3351M 岩国→新山口

岩国で下関行きの列車に乗り換え.
ここ岩国駅は,かつて長大編成が行き交った時代の名残の長いホームをもつ.地方の幹線にありがちな遺構だ.
昼行特急は新幹線に取って代わられ,夜行列車も廃止された今,この長いホームを目いっぱいに使う列車は既に存在しない.
あと10年か20年はやく生まれていたら,賑わっていた頃の岩国を目にすることができたのかもしれないし,夜行列車で日本中を旅することができたのかもしれない.
だが,こう見えて割りと人生を楽しんでいるので,今という時間的地点に今の状況で存在するのとどちらが楽しいのかはよくわからない.

列車は夕暮れの山陽線を進む.
列車が進むごとに霧?が濃くなっていく.

いくつかの大きな駅で結構な数の乗客が乗り込んでくる.てっきり車社会だと思っていただけにこれは意外.
岡山近辺もそうだったが,山陽側は普通列車もそれなりの間隔で行き交い,利用している人もそれなりにいる.都市間輸送は新幹線にシフトしたが,ローカル輸送の需要もそれなりにあったということらしい.

日もすっかり暮れた新山口に到着.
晩飯にしようと駅弁を探すが,在来線口側では見当たらない.新幹線口側に行けばあるかもしれないと思ったが,いかんせん疲れたので駅弁は明日の楽しみにすることにして駅を出る.

長野旅行に比べたら大して動いていないはずが,今日は疲れた…

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