2016/09/15

サンライズ瀬戸で行く瀬戸内+福岡の旅【0日目】

【2016/09/06-08】

The Last Sleeper Limited Express

旅は再び夜,22時前の東京駅からはじまる.
今日乗るサンライズ瀬戸は横浜も通るのだが,どうせなら始発駅から乗ろうと思い立ち東京までやってきた.
グランスタ(エキナカ地下街)で翌朝の朝食にカツサンドを買い込み,ついでに東京駅に来るたびに飲む「飲む酢」に惹かれつつ,これから寝るのに口の中酸っぱくしてもしょうがないと我慢.
売店でビールでも買おうかと思ったが,終着駅まで乗るわけではないので寝過ごしが怖くてこれもまたスルー.

東海道線・山陽線 寝台特急サンライズ瀬戸・出雲 東京→岡山

北斗星亡き今,唯一残った定期寝台列車.それがこの「サンライズ瀬戸・出雲」.
機関車が客車を引っ張る伝統的「ブルートレイン」のスタイルを逸脱しつつも,むしろその逸脱のおかげで生き残っている列車と言うことができる.
九州夜行も北海道夜行も全廃となり,唯一残るのが四国・高松と山陰・出雲を結ぶ寝台特急になるとは誰が予想したか.
と言いつつ,実は対高松・対出雲輸送が主な需要ではないような気もしているが,それは別の機会に譲りたい.

車内整備の終了を待つ.
よく昼間に品川の北側にある留置線に止められているのを見かけていたが,ついに実際に乗る日がやってきた!

向かい側の新幹線ホームを見上げると,北海道新幹線H5系が停車中.
JR東日本所有のE5との違いは側面帯の色.E5はピンク,H5がラベンダー色になっている.
何気に見かけるのははじめてだったりする.いつか乗る機会…もないだろうなあ.遠いし,北海道.

本日の宿.
寝台に比べれば貧相だが,ML信州地獄の座席半徹夜と比べれば天国だ.なんて言ったって横になれる.カーペットだからちと硬いが.
通路にはカーテンがあるが,左右との間にはなぜかカーテンがない.カーテンレールらしき隙間があるが,なぜここにカーテンがないのかちょっとよくわからない.
建前上は寝台ではなく「ノビノビ座席」,つまり足を伸ばせる座席ということになっているのが関係しているのかもしれない.

というわけで「座席」扱いのノビノビ座席には布団はない.
枕カバーらしき布と,シーツなのか掛け布団なのかよくわからない布の2枚が置いてある.
後者の布は,タオルケットにしては薄く,そしてシーツにしては短いという,どこかの諺をわざと体現したが如き謎の存在. この布の扱いだが,結論から先に言うと「シーツとしてではなくタオルケットとして使ったほうが楽.」
というのも,薄い布切れ1枚敷いてもカーペットの硬さはほとんど軽減されない.であれば,これをひっかぶって寝たほうがエアコンの寒さもシャットアウトできて良い.
実際,カーテンもないので見渡せる横の乗客を見ると,シーツとして使用派とタオルケットとして使用派は半分半分くらいだったと思う.

左隣の乗客は,更にその隣の乗客と2人で旅行に行くっぽい大学生くらいの女性.四国のガイドブックを見て翌日の計画を練っていた.
右隣の乗客はサラリーマン風のおじさん.車掌との話を聞くに,岡山で下車し新幹線に乗り継ぐ模様.
このタイプの乗客が前述の「対高松・対出雲輸送が主需要ではない気がする」と言った根拠なのだが,やはりこれは別の機会にまた記事を書くことにする.多分,別に1記事できるだけのネタになると思う.

列車は東京駅を発車.わざわざ東京まで出てきたのは,東京から乗れば睡眠時間を少し稼げるという理由から.なので,さっさと寝ることにする.
個室なら荷物を置いてミニラウンジで景色を眺めるといったこともできるが,ノビノビ座席は鍵がないので荷物を置きっぱなしにしておくのが不安.
まあ,男子大学生のパンツ盗む奴なんて居ないと思うが…

…が,北斗星に乗った時と同様,寝台列車に乗っているという状況に興奮し目が冴えてしまった.
横浜到着前までに寝付けるとは当然思っていなかったが,熱海到着時もまだ起きていた.
熱海発車後少し眠りに落ちて,静岡停車時に覚醒.静岡発車後に再び寝て,米原運転停車(恐らく乗務員の交代のための停車で,ドアは開かない.)時に再び目覚め,出発後また寝た.

細切れな睡眠を繰り返しつつ目覚めたのは兵庫県明石市付近.せっかくなら夜明け前の京阪神を見ようと思っていたのだが,肝心なところで寝こけていたらしい.
ここでまた寝ると寝過ごしそうだったので,モソモソと起きだし,東京駅で買ったカツサンドを食べる.
備え付けの使い捨てっぽいコップを持ち洗面所へ行き,持ってきた歯ブラシで歯を磨く.
歯を磨いている間に姫路駅を発車し,次の停車駅は岡山.席に戻ると右隣のサラリーマンもぼちぼち降りる準備をしている.

そして列車は岡山に到着.実に12年振りに降り立つことになる.
早朝の岡山から残り2日分となった青春18きっぷの旅がはじまる.

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