2015/11/03

試される以前に広すぎた大地

北海道新幹線の時短効果は
函館市民が鉄道を利用して東京まで行く場合、現在は特急列車と東北新幹線を乗り継いで5時間半から6時間程度かかる。北海道新幹線新函館北斗~東京間は最速4時間程度となるが、函館~新函館北斗間はアクセス列車で約17分かかる見込みのため、これを合わせた函館駅から東京駅までの所要時間は4時間半程度と推測される。これにより、北海道新幹線開業による函館~東京間の時短効果は1時間から1時間半程度になるとみられる。
北海道新幹線利用で新函館北斗~東京間2万2,690円、函館市民の"生の声"は?

東京→新函館北斗、4時間!w

盛り上がってるところすまんのだが、普通に時間かかりすぎだろうと思うのは私だけだろうか。時短効果は一時間半くらいで、北陸新幹線(東京→金沢)と同じくらいだが、元が4時間近いところから1時間半減って2時間半になった北陸新幹線、元が5時間半だったのが4時間になる北海道新幹線、時短効果をパーセンテージで見ればその差が明らかになってしまう。

時短効果を考えるとき、その効用は単純な線形にはならないということにまず気づく。北陸新幹線だと、開業によって金沢日帰りが射程に入る時間になった。宿泊を余儀なくされていた状態が、日帰りを視野に入れられるようになる、この効果は大きい。一方東京函館4時間半、往復9時間では日帰りは厳しい。函館山にも登れないだろう(そもそも昼間登る人はそういなさそうではある)。結局日帰りできないなら、(東京の立場に立てば)1時間半程度の時短は焼け石に水である。

前ブログで、北海道の鉄道網は全て札幌に集結しているという記事を書いたことがあった。何が言いたいかというと(現実的に東京から釧路に行く時に札幌まで鉄道でやってきて、そこから更に鉄道で釧路を目指すなんてことはあり得ないだろうということはさておき)、結局函館延伸では何の意味もないということである。札幌まで伸ばさないと意味が無い、というか、札幌延伸も意味があるのか怪しいが、函館で止めるよりは遥かにマシと言いたい。現状、新函館北斗まで4時間で行けたとして、新函館北斗から札幌には既存の特急で3時間は掛かる。東北新幹線の始発を6時として、それが新函館北斗まで直通する最速タイプの列車だとしても、札幌に着くのは13時になる。札幌でラーメンを食おうと意気込んでいても途中で腹が減って駅弁でも食っているレベルである。

これが札幌まで延伸したとして、どれくらい時短効果があるのか。ちょっと検索したが「ガチれば札幌まで3時間台も余裕」みたいな噴飯物の夢物語を語っていた頃の記事ばかりヒットしてディスプレイが米粒だらけになってしまった。いろいろ計算するのも面倒なのでしないが、函館まで4時間かかる予測が出ている現状、札幌まで延びてもそう時短効果は生まれないのではなかろうか。上述の「ガチれば」も、青函トンネルというボトルネックを解消し、かつ函館以北を限りなく直線的にすればワンチャンあるかもしれないが、そう簡単にいかないだろう。そもそも青函トンネルをどうにかできてない結果が函館4時間なのである。

何が言いたいかというと、北海道は広い、ということだ。だからこそ新千歳羽田線はドル箱路線と言われ、そして道内都市間移動で普通に航空機を利用するビジネスマンが一定数いるという現状を生むのである。新幹線程度じゃどうにもできないくらい広いのである。新幹線開業直後はまあいいが、その後利用者数がどの程度になるのかが恐ろしい。鍵を握るのは函館日帰りが可能になる東北からの観光、あるいはその逆だろう。

(というか、「新函館」か「函館北斗」か「北斗函館」で揉めまくった挙句「新函館北斗」とかいうわけのわからない駅名にまとめ上げるレベルの北の大地に新幹線はまだ早いんじゃないでしょうか…)なお在来線は遅すぎた模様

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