2015/03/10

退化する・進化する座りショニスタ

 男性が洋式便器に座って小用を足す「座りション」が定着し、男女共用便器を使うときのマナーとして座位を促すステッカーが好評だ。
男性の着座小便率が50%を突破したとの調査もある。とはいえ、体の構造の違いから“男の特権”とされてきた「立ちション」派も少なくないため、立位と座位のいずれでも小便の飛び跳ねを抑制する便器が登場した。
――――「男子も座って」“座りション”派50%超、男女共用トイレの「マナー」「機能」ともに変質より引用

 記事の本筋は座りションでも立ちションでも漏れ、撥ねを防げる便器の話なのだが、ソースが示されていないものの座りション率が50%を超えているとの調査があるらしい。どうでもいいけど「着座小便率」って書くとなんか笑える。
着座小便率50%超のソースは一体どこなんでしょうか、私、気になります!ということでストレートに「着座小便率」で検索をかけたところ、パナソニックのトイレの新商品紹介のページを見付けた。これによれば2013年8月には既に着座小便率が50%を超えていたようだ。
…どうやって調査したんでしょうか、私、気になります!なんて言っていると話は進まないのでそこはおいておく。
ちなみにだが、信頼係数95%で標本誤差を±4%とし、着座小便率50%のときに必要なサンプルサイズをnとすれば、
n=(1.96^2)*0.5*0.5/(0.04)^2=600.25となる。
どういう制約で調査したのかまではわからないが、仮に上述の条件とすれば600人に「きみ、座りション?」と聞けばいいということになるはずだ。

 話を戻すと、実は私も座りション派なのだ。昔は間違いなく立ちション派だったのだが、いつからそうなったかは覚えていない。
ただきっかけは間違いなく母親の「小便撥ねて掃除大変だから座って小便しろよ」という趣旨の発言だったことは覚えている。
確かに、どう頑張っても立ちションは撥ねる。体内から射出される際の鉛直方向の速度に、トイレに着水するまで重力加速度が加わるから残念だが当然なのだ。
…と書いて思ったのだが、射出される高さに違いはあるものの座りションでも撥ねるんじゃなかろうか。単に自分が座ってるから外に撥ねないというだけで。(逆に言うと自分の太ももの裏に撥ねまくってる説。)
どうもこの「撥ねて掃除大変」問題は思ったよりも由々しき問題だったようで、どこでも座りションを望む声が(多くは女性から)あるようなのだ。
冒頭の引用元を見ると、男性を座りションに導くために「モテル男は座りション!」なるステッカーまで作られているようだ。
色々突っ込みどころはあるだろう。
「「男のプライド」傷付けず」などと書いてあるが、そもそも立ちションをプライドにするような男ってどうなの、っていう話であったり。
このステッカーを見て座りションすればモテると勘違いしている男性がいるかもしれないが、このステッカーは、座りションはモテるための必要条件であって十分条件ではないと言っているに過ぎないというオチがあったり。
いやそもそも、例えば福山雅治が座りション派だろうが立ちション派だろうが福山雅治はモテるに違いないから、そもそも必要条件ですらないのではないか、とか。
こういうこと(必要だの十分だの)を一々考える奴はそもそもモテないんだぞ、とか(戒め)。
どっちかというと、こんなステッカー作るよりは「座りショニスタ」という分類名でも作ったほうがいいような気がする。
ナウでヤングでオシャンティーっぽくていいだろう。

 座りショニスタとなった私だが、実はひとつの問題点を抱えていた。だが、共感を得られるかわからないしずっと黙っていた。
それが冒頭の引用元で触れられていて感動すら覚えた。
一体何かというと、座りションする際、うっかりすると便座と便器のすきまに尿が射出される可能性があるということなのだ。
だいたい朝一にぼけーっとしながら小便する場合に発生しうる問題なのだ。
母親に言われ座りショニスタとなった私だが、数週間後にこの問題を発生させた苦い経験がある。
明け方に尿意を感じ起きたのでトイレへ行ったのだが、眠気が残っていたためぼけーっと座りションした結果が、それ。
もう一気に目が覚めた。明け方からトイレ掃除する虚しさ。こればっかりは経験者でないとわからないと思う。
パナソニック渾身の新トイレはこの問題をも解決しているらしい。素晴らしい。

 立ちション派から見ると、私は「牙を抜かれた」座りショニスタなわけだが、数年前唐突に、「久しぶりに立ちションしたろ!」と思い立ったことがある。
そして実行した。実行したのだが、小便を真っ直ぐ飛ばすことが非常に難しくなっていた…
座りショニスタになる前は、撥ねるとはいえ間違いなく便器内に狙いを定めることができていたのだが、牙を抜かれ長く経ち、その能力が失われていた。
これを退化と見るべきか、座りションに適応した進化と見るべきか。
さて、どっちだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿